<事例4>食器棚、収納、電話も隠す回遊できるパントリー
すべての画像を見る(全22枚)リノベーションの場合、どうしても構造上取れない柱がでてきます。それを逆手にとって回遊できるキッチンにプランしたパントリーです。
回遊できる動線上に、2畳ほどのパントリーを配置しています。
キッチンは壁についているので半島(ペニンシュラ)型ですが、アイランドキッチンともいえます。いいとこ取りのハイブリッド型です。
パントリーはキッチンのすぐうしろにあるので、冷蔵庫、電話などを収納できるよう、奥行きを78cm確保しました。
籐のカゴや、樹脂性のボックスに入れておけば、ストレスなく奥のものも取り出せます。
収納上手な建主は、ファストフードで働いた経験をヒントに、100均の収納グッズを多用しているとのこと。奥行きが深いときは、収納グッズを使って「まとめる」収納をするとうまく片づきます。
リノベーションの際に撤去できない柱がありましたが、キッチン横の通路は1.6mを確保しています。回遊しやすいだけでなく、家族のスタディーコーナーもつくれました。
<事例5>キッチン両サイドに用途の違う2つパントリー
最後は、収納量たっぷり。キッチンの両側に2つのパントリーをつくった例です。吹き抜けのあるLDKは25畳あり、パントリーのスペースもゆったりとれました。
玄関から、パントリー1、キッチン、パントリー2が動線上に並んでいます。
パントリー1は玄関からの家族用の動線も兼ねており、水などの重いものをストック。さらにクローク的な使い方もします。
棚の奥行きは45cmとしました(愛犬の散歩用グッズもここに収納)。
キッチン奥のパントリー2は、おもに食品を収納。可動棚の奥行きは約30cmとしました。
ガラスブロックで間接光をとっているところもポイントです。どちらも2畳以上あるのでたっぷり収納できます。
両サイドにあるので、用途を変えて、動きやすく、使いやすいパントリーになりました。
収納するものを想定して「奥行き」を合わせることが重要
パントリーは大きなことにこしたことはありません。しかし、リノベであったり、狭小住宅だったりすると、面積を確保するのが難しい場合もあります。
そのようなときは、収納するものを明確に想定して「奥行き」を合せることが大切。使いやすいパントリーをつくる秘けつは、どれだけ幸せの景色をイメージでき、具体的なプランに落とし込めるかなのです。
それには、専門家と対話するのも有効な手段です。ぜひ、使い勝手のよい、幸せなキッチンパントリーを実現してください。