やがて来る更年期や閉経。毎月来るはずの生理がもう半年もない…となると、40代でももしかして閉経?と悩むことも。ここでは、ESSE読者からの「閉経」に関するお悩みに、医師がお答えします。
閉経かも?と思ったら婦人科の受診を
すべての画像を見る(全2枚)産婦人科医の篠﨑百合子先生に、閉経について教えてもらいました。
<40代半ばで閉経? 生理が半年ありません>
46歳ですが、生理が半年ありません。これって閉経なのでしょうか。また、年齢より老けて見られがちなのですが、関係あるのかな…。老け込まないために、自分でできること、ありますか?(46歳・女性)
●まずは婦人科を受診して。女性ホルモンの値で閉経かどうか、わかります
日本人女性の閉経の平均年齢は51歳。46歳で閉経は少し早いですね。
ただ、生理が半年ないだけで閉経とは断定できません。というのも、自律神経の乱れやストレスなどで一時的に生理がストップすることもあるからです。ひとつの目安として、今まで規則的だった生理が不規則になり、月経量も変化してきたら、閉経が近いかもしれません。ただいきなり生理が止まる人もいるので、3か月生理がなければ婦人科を受診してほしいと思います。女性ホルモンの値を調べることで閉経かどうか、わかります。
閉経すると、女性ホルモンが出なくなることで自律神経系に乱れが生じ、ホットフラッシュなどのさまざまな不快症状が出てくる人も。徐々に落ち着いていきますが、つらいようなら漢方療法やホルモン補充療法などで症状を緩和できるので、婦人科で相談をしてみて。
●閉経と見た目の若さは関係なし
閉経して女性ホルモンが出なくなると老け込むのでは…と心配する人もいますが、閉経と見た目の若さはあまり関係がありません。それよりもストレスをためず、日常的に運動をしたりして心身を健康に保つことが若さにつながります。(イラスト参照)
ただ注意してほしいのは、閉経後は骨量が減少していくということ。また血液中の悪玉コレステロールが上昇しやすくなり、動脈硬化や骨粗鬆症などの自覚症状のない病気のリスクが高くなります。いわば体の変わり目の時期といえます。生理の変化がみられたら、婦人科検診を受け、骨密度の測定もしておくといいですね。