私たちの暮らしに電気を届けてくれる「鉄塔・電柱・電線」。普段は気にもとめませんが、あらためて眺めてみると、とても魅力的で、大切な存在であることに気づかされます。今回はESSE2021年8月号で紹介したフォトコンテストの受賞作品を、審査員のコメントとともに発表します。

辻元舞さんの電力のある暮らしの風景

ゲスト審査員は辻元舞さん

モデル、タレントとして活躍中。テレビ番組『プレバト!!』(MBS系)では得意の絵画を披露して話題に。プライベートでは5歳と2歳の男の子のママ。

辻元さんcoffee

「わが家はオール電化。だから、朝ごはんをつくるのも、明かりをつけるのも、全部電気に頼っています」

●写真を見てあらためて思う、毎日の生活に寄り添う電気

自然のある場所を求めて、昨年から家族でキャンプに行くようになったという、モデルの辻元舞さん。そこで感じたのが電気のありがたさ。
「秋頃キャンプに行ったのですが、夜になれば真っ暗闇だし、外にいるとひたすら寒い…(笑)。ポータブル電源を持参したけど、すぐにパワーがきれて電気毛布も使えず、寒さに耐えながら寝ましたね。今さらながら電気がない生活って、こんなに不便なんだと実感しました」

スマホ
「スマホがないと、電車にも乗れない…私(笑)。子どもは学校でタブレット端末を使うなど、デジタルデバイスは今の時代、不可欠です。これも電気があってこそ」

キャンプ経験に加え、フォトコンテストの審査員を務めたことも電気を意識するきっかけに。

辻元さんドライヤー
「モデルの仕事柄、家での美容ケアは欠かせません。撮影現場でも、ドライヤーやスチーマーといった美容家電は必需品です」

「わが家はオール電化だから、電気がないと毎日の食事や生活はどうすればいいんだろう…。生まれたときから当たり前に存在しているから電気のない暮らしは想像できません。でも、こうして写真を眺めると電気を供給する鉄塔や電柱、電線が身近にあるからこそ、わが家まで電気が届くんだなって。普通に電気が使える暮らしはありがたいと、あらためて気づかされますよね」

昨年のフォトコンテストでお気に入りだった1枚を模写!

辻元さん絵

「描いている最中、気づいたのは、直線と曲線が混在する鉄塔の美しさ。鉄塔がゆがんで見えないように、時間をかけて、まっすぐの線を描きました」

応募総数1万6395点!フォトコンテスト受賞作品発表

日常の風景にある“鉄塔・電柱・電線”をモチーフに、「つなぐ・ホッとする」をテーマにした写真をインスタグラムへの投稿で募集しました(主催:電気事業連合会)

審査員も絶賛! 選び抜かれた受賞作はこちら

辻元さん審査
「皆さんレベルが高い! 鉄塔、電柱や電線の新たな表情が見えてきますね」

昨年に続き、辻元さんはゲスト審査員を担当。鉄塔部門と電柱・電線部門から2作品ずつを選考しました。
「どれも魅力的な写真! 参加者の皆さんの気合が伝わってきます」と辻元さん。

●鉄塔部門

山下千栄子さん(撮影地:熊本県天草市)

鉄塔1

「穏やかで少し切ない気分になる写真。この子は、いつかこの風景を思い出すんだろうな。水面に写る鉄塔から水の流れが伝わってきます」(辻元さん)

阿部裕輔さん(撮影地:北海道札幌市)

鉄塔2

「グラデーションが水墨画のように美しく、写真であることを忘れてしまいそう。雲海との対比で、いかに鉄塔が大きいかが伝わってきます」(辻元さん)

●電柱・電線部門

二川真弓さん(撮影地:大阪府東大阪市)

電柱1

「夕日が落ちる頃、家々に明かりがともり、その数だけ暮らしが存在しています。電柱だけでなく、街の風景にフォーカスした点がいいですね」(辻元さん)

高橋陽さん(撮影地:宮城県石巻市)

電柱2

「電柱がロボットみたいに見えてかっこいい! 怪物が襲来するようにも見えて、想像をかきたてられます」(辻元さん)

審査員 藤村里木さん(鉄塔風景写真家)が選出した「鉄塔部門」4作品

【審査員】
藤村里木さん

男性
フォトグラファー・鉄塔風景写真家。風景写真家・佐藤尚氏に師事。鉄塔風景を求め「一県一鉄塔の旅」がライフワーク。2020年、東京・六本木にて写真展「鉄塔風景」を開催。

川越江理さん(撮影地:愛知県岡崎市)

鉄塔3

高橋秀治さん(撮影地:兵庫県高砂市)

鉄塔4

田村昌也さん(撮影地:三重県伊賀市)

鉄塔5

岡本孝子さん(撮影地:新潟県上越市)

鉄塔6

「写真からは鉄塔に対する強い思いや、熱い気持ちを感じました。鉄塔はどこにでもあるもの。今後もカメラ片手になにげない「日常」の瞬間を見つけてほしいです」(藤村さん)

写真を見る男性

審査員 石山蓮華さん(電線愛好家)が選出した「電柱・電線部門」4作品

【審査員】
石山蓮華さん

外に女性
俳優・文筆家・電線愛好家。日本電線工業会「電線の日」コンテンツ監修、「月刊電設資材」「電気新聞」で連載。自身初のエッセイ集『犬もどき読書日記』(晶文社刊)が発売中

名生香奈里さん(撮影地:神奈川県厚木市)

電柱3

木下直行さん(撮影地:鳥取県東伯郡三朝町)

電柱4

ひかげさん(撮影地:東京都渋谷区)

電柱6

堤綾香さん(撮影地:新潟県新潟市)

電柱7

「魅力的な視点の写真が勢ぞろい。日常の風景に電柱・電線が溶け込んで、電線でつながる場所の広がりを感じました。応募者の皆さんにあらためて魅力を教えていただいたようです」(石山さん)

マスクにメガネの女性

日常にある“鉄塔・電柱・電線”の風景は、心がホッとする作品ばかり。コンテストの特設サイトでは、受賞作以外の応募作品も公開中です。月日は目まぐるしく過ぎていきますが、たまには空を見上げて、暮らしを便利にしてくれる電気とのつながりを感じてみませんか。

審査員も感動した、美しい作品はこちらから

協力/電気事業連合会 https://www.fepc.or.jp

ニット¥37400(パリゴ×チノ/パリゴ 丸の内店) ピアス¥18150(アッチ/フォーティーン ショールーム) リング(中指)¥18700、リング(薬指)¥19800(ともにウノシエル/フォーティーン ショールーム)ワンピース¥27500(アメリ×ジャパンデニム/パリゴ 丸の内店) ネックレス¥7590(オクト/フォーティーン ショールーム)