●国も資産運用を推奨しています

金融庁が、すべての国民に資産形成・投資運用をするように提言しています。最低限身につけるべき金融リテラシー(4分野・15項目)があり、その4分野については下記になります。

・家計管理
・生活設計
・金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品利用選択
・外部の知見の適切な活用

家計管理や生活設計については、ある程度できている方が多いかとは思いますが、金融商品の利用選択については、なかなかできていないという方も多いのではないでしょうか。

投資や運用というと、知識がないと損してしまいそう、難しそう、周囲で大損した身内を知っている…などマイナスイメージがつきまとうもの。一方で、着実に運用をしている人や情報を見聞きすると、自分もなにかしなければいけないのか? といった不安を覚える人もいるのではないでしょうか。

通帳の前に重ねたお金
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もちろん投資には元本が減るリスクはあります。しかし、そのリスクを減らす方法はあります。基本は、「長期」「積立」「分散」することで、リスクを下げることができます。これは、短期間に利益を得ようとせず、10年以上の長期間に渡って運用すること(つまり早く始めたほうがいい)。一度に大きな金額を運用に回すのではなく、毎月定額を積み立てること。そして、運用をする商品を国内外のものも含めて分散させることが運用の基本的な考え方となっています。そういった観点から見れば、預貯金は運用する商品の1つであって、すべてではないことがわかるでしょう。

●そもそも投資運用をするお金はどこから出せばいいの?

投資運用をするには、100万円単位のある程度まとまった資金が必要になるイメージがありますが、じつはそうではありません。毎月100円からでも運用することはできます。そもそも投資用にお金をねん出するのが難しいという人は、無駄にかかっていた通信費や固定費などを節約するなどして浮いたお金を運用にあててはいかがでしょうか? たとえば1万円節約できたら、その分を毎月積み立てながら運用していくイメージです。生活そのものに影響はないはずです。

グラフ

参考までに、2018年8月から毎月2万円ずつロボ投資(この後解説します)をしてきた筆者ですが、2021年6月24日現在プラス11万6000円程度の利益が出ています。たとえ大きな利益がその場で出なかったとしても、コツコツ積み立てていくことが大切です。

これはあくまでも例ですので、必ずしも同じように利益が出るとは限りませんし、今後の動きもまだわかりませんので、投資をする際はご自身の判断でお願いします。