●やるべきことさえ守れば、あとは自由にトコトン
すべての画像を見る(全4枚)――子どものペースを尊重する辻ママの子育てスタイル。現在上の3人のお子さんは、それぞれ中学生や小学生となり、自分の世界も広がり始めている頃だと思います。そんな時、問題になってくるのがゲームやスマホとのつき合い方なのかもしれません。
こうした悩みを抱える親御さんも多いといいますが、杉浦家ではスマホやゲームのルールはあるのでしょうか。
:私はゲームが悪いことだとは思っていないんです。今はeスポーツもゲーム実況もある時代ですから、やり込めば仕事になる可能性があります。ただ学校の宿題とか、お風呂やご飯など、家族の流れは必ず守ってもらうようにしています。それさえ守ればあとは制限していません。
――そうすると、やる子は、ずーっとゲームをやってしまいませんか?
辻さん:そうですね。長男は本当にゲームが大好きで、自由な時間はずーっとゲームをしています。今ではPCでマウスとキーボードを駆使してゲームもするし、自分でプログラミングをつくったり、「マインクラフト」でもかなり難易度の高いことをやったりしているみたいです。
親としては、今後役に立つこともあるのかなと思っていますし、運動も勉強もあまり好きではないタイプみたいなので、夫婦で話し合って「活かせそうだよね」って結論に至ってからは、応援するようにしています。
ただし、目の使いすぎには注意しており、サポートはきちんとするようにしています。
●葛藤はありつつも、子どものペースを尊重
――徹底した個性を尊重した育児ですが、実際そうしたくても、心配になって口を出してしまう親御さんも多いように思います。いきつくまでに葛藤はなかったのでしょうか。
辻さん:もちろんありました。わが家でも、習い事は一通りやらせてみたんです。男の子は体力があり余っていたので、空手やダンス教室、水泳もやらせましたが、なにも吸収せず2年くらいがたっていきました。本人が興味をもっていないと、全然覚えないし上達もしないんだな、無駄なんだなってそこで気づきましたね(笑)。
――4人の子どもたちを、個性やペースを尊重して子育てに取り組む辻さん。長女は現在反抗期にも差しかかった頃だといいますが、初の経験はどう捉え、対応していっているのでしょう。
辻さん:本の制作時、まさに長女の反抗期が真っ只中にありました。小学校高学年頃から反抗期は始まっていたのですが、私が反抗期がなかったのでやはり手探りでした。ツンツンモードというか、放っておいてほしそうなオーラが出ている時は距離を保ち、食事で愛情を伝えるようにしました。
育児って、本当に全員が全員違うし、もっといえば、その日によっても違うということを学んでいるので、今回も長女のペースを尊重するようにしていました。
1人目の育児の際、参考書はたくさん読みましたが、それがすべてじゃないよって経験からも思いますし、声を大にして言いたいし、今の自分にも言い聞かせています。そうじゃないと、子育てってメンタルがしんどくなっていきますからね。
【辻希美さん】
1987年、東京都出身。2000年に12歳でモーニング娘。のメンバーとして芸能界入り、2004年に卒業。2007年に俳優・杉浦太陽さんと結婚し、当時20歳で出産。現在は4児の母として仕事や育児に奮闘。ブログ、Youtube、インスタグラムなどSNSで暮らしぶりを発信。著書『
大好きな人と結婚した、その後。』(講談社刊)が発売