●自分の仕事やストレス対策は?

ホテル療養の準備期間からホテル療養中も、私自身はライターの仕事を休まずしていました。昨年から打ち合わせや取材もほぼリモートになっていたため、それほど影響を受けずに進めることができました。

ただ、いつもは学校へ行っているはずの子どもが一日じゅういるため、思うように進まないことも。子どももストレスを感じていると思ったので、子どもが勉強しているときに隣で仕事をし、残った分は子どもが寝たあとに片づけるようにしました。

子どもが寝たあと、ひとりになると、自分も感染していたらどうしよう…子どもにうつさずに自宅療養することなんてできるの? と不安に襲われることも。なんとなく体がだるいような感覚を覚えることもあり、ストレスが体調に影響していたのだと思います。

待機中は、買い物はすべてネットスーパーの置き配ですませていましたが、少しでも自宅隔離生活を楽しく過ごせるように、いつもなら買わないような、子どもと私が好きなお菓子も注文し、ビタミン豊富な果物など免疫力を高めてくれる食べ物も意識的にとるようにしていました。

●重症化せずに退所&母子の検査結果は…?

夫がホテルに入った5日後に濃厚接触者である私と息子もPCR検査を受けました。夫のときとは異なり即時型ではなかったので、結果が出るまでの3日間本当に不安でした。結果は母子ともに「陰性」。検査結果が出るまでは、お互いに潜伏期間かもしれないという気持ちで、食事時間をずらしたり、家じゅうをアルコール消毒したりと緊張感のある生活をしていたので、心底ホッとしたのを覚えています。

夫も多少熱が上がったり、倦怠感で一日じゅう寝ていたりという日があったようですが、幸い重症化することもなく無事に帰宅できました。

●新型コロナは本当に身近な病気だと実感

新型コロナウイルスに関して、これまでは心のどこかで、外食したり繁華街に遊びに行ったりしている人が感染するのでは? と思っていましたが、引きこもりと言っても過言ではないわが家から感染者が出たことで、本当にだれでも感染する可能性がある病気なのだと改めて感じました。

検査がなかなか受けられない、療養先が見つからないなどさまざまな報道を見聞きしますが、わが家は幸運なことにすぐに検査を受け、ホテル療養をすることができました。それはひとえに、親身になって対応してくださったかかりつけの医師や保健所の職員の方、医療従事者の方のおかげだと思います。感謝の気持ちを忘れず、これからもより一層、感染予防を心がけて過ごしていきたいと思います。