ドライ(除湿)や冷房など、エアコンが大活躍する季節です。エアコンについてもっとよく知って、効果的に使いましょう。
ここではESSEonlineに掲載したエアコン関連の記事から、掃除や節約、快適な温度についての人気の記事を集めました。
エアコン代を節約する方法。電気代を抑えて快適に過ごす
●エアコン代が節約できるのは?外出のたびオフor一日じゅう運転
「エアコン」といえば、電気代がかさむ原因になりがち。読者アンケートでも知りたいという声が多かった「エアコンのおトクな使い方」について、ENECHANGE株式会社(以下エネチェンジ)と、節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞きました!
すべての画像を見る(全16枚)・こまめなオンオフVSつけっぱなし
エアコンがもっとも電力を使うのは、室内温度を設定温度まで下げるとき。気温が高い日中にこまめにスイッチをオンオフすると、その都度室温を下げる電力がかかり、電気代がかさみます。
電気代を節約するには、一度適温まで冷やしたら、「自動運転」にしてそのままの温度を保つのが正解。子どもの送り迎えや近所への買い物など短時間の外出なら、つけっぱなしでお出かけを(エネチェンジ調べ)。
●電気代を抑えて部屋を冷やす。エアコンと一緒に使うべきものは?
すでに真夏日もあり、エアコンを稼働した方も多いのではないでしょうか? 在宅時間が長くなりそうな今年の夏は、電気代や水道代をできる限り抑えたいもの。
ここでは、さまざまな場合の電気代を比較。上手な使い方を節約アドバイザーの丸山晴美さんに教えてもらいました。
【夏の日中(14時頃)消費電力(在宅世帯平均)】
エアコン 58%
冷蔵庫 17%
照明 6%
テレビ 5%
温水洗浄便器 0.6%
待機電力 3%
その他 10%
(出所/資源エネルギー庁「家庭の節電対策メニュー」より)
日中、家にいる場合、大きなウェイトを占めるのがエアコンです。
・エアコンは26℃運転と、28℃運転+扇風機どっちがおトク?
結論からお答えすると、後者。エアコンの冷房運転の設定温度を26℃から28℃へ2℃上げ、扇風機を併用すると、節電かつ快適さを保つことができます。
たとえば、エアコンのみを26℃で運転した場合を100とした場合、28℃設定にしただけでも約20%の節電になります。扇風機の弱~中相当(20~30W)を一日中使っても約13~20円。月あたり約390~600円です。
1日9時間の使用で1シーズン(冷房期間112日)で約1640円の節約に。これを、1日18時間運転した場合、1シーズン約3280円の節約。さらに扇風機の電気代が約1088~1633円/(1日あたり18時間使用)でも、併用運転の方が節電になります。
(参照/「家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬2017」などより筆者試算)
また古いエアコンは、最新式のものに比べると消費電力が高いため、購入から10年以上たっているものであれば、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
(参照/エネチェンジ)
リビングなど、利用時間や利用人数が多い場所のエアコンから買い替えると、節電効果が高くなります。また最新のエアコンは、消費電力だけではなく機能や性能も向上しているので、より快適に過ごすことができるでしょう。
自分でエアコンを掃除したい!100円グッズで簡単にできます
●エアコン掃除は100円グッズでラクラク。テレビ台のホコリ防止テクも
エアコンの掃除をして、すがすがしく暮らしませんか?
家事大好き芸人の家事えもんこと松橋周太呂さんに、100円グッズを使ったお掃除テクを教えていただきました。
コンセントを抜いてフィルターを外し、掃除機でホコリを吸い、水洗いを。
「汚れがひどいときは食器用中性洗剤を使って」
すすいで完全に乾かして元に戻します。
本体はマイクロファイバー手袋でふきます。片方にセスキ炭酸水をつけ、もう片方は水を含ませてかたく絞る。
「セスキの方でふいてから水ぶきすれば、一気に掃除完了!」
マイクロファイバー手袋の下には、ゴム手袋を重ねておくと手が汚れなくてラクチン。
エアコンのコンセントを抜き、送風口にお掃除スティックを差し込んで汚れをふき取る。
「スティックを曲げて使うと、中の方まで入れやすいですよ」
●自分でできるエアコンお手入れ法。洗剤不要、電気代節約にも
エアコンは使用すればするほどチリやホコリを吸い込み、かなり汚れがたまっていることも!
お手入れすれば部屋の空気も清潔になり、電気代の節約になったりといいことづくめ。自分でできるケア方法を、プロに教えてもらいました。
汚れたエアコンを使っていると、夏型過敏性肺炎になる恐れも。内部の掃除は定期的にプロに頼むのがおすすめですが、自分で掃除できる部分だけでも掃除して、清潔を保ちましょう。正しい掃除の方法を、おそうじ本舗の尾崎真さんに教わりました。
(1) 掃除機でホコリを吸う
いきなりフィルターを外すと、ホコリが周囲に広がることに。
「まず掃除機でフィルター表面のホコリを吸い取ります」
(2) フィルターを洗う
フィルターを外して浴室に運び、水洗い。
「内側から水圧で目に入った細かなホコリを追い出します」
ホコリが落ちたら、乾いたタオル2枚でフィルターをはさみ、水気をふき取って。
「両側からたたくようにすると、早く乾きますよ」
(3) 吹き出し口をふく
ペーパータオルをお湯で湿らせたお掃除棒を差し込み、汚れを除去。ペーパータオルが汚れたら、きれいな面に折り直して汚れをふき取って。
(4) ぞうきんでふく
乾いたぞうきんで上部やフチのホコリをふき掃除。カバーの外側も忘れずに。
「手を切ることもあるので、アルミ板でできた熱交換器には触れないで」
健康的にエアコンを使うには何℃に設定する?むくみ対策も
●熱中症対策のエアコンの鉄則。28℃設定がベスト、ただし…
油断できないのが熱中症。おうちでできる効果的な対策や、外出するときに気をつけるべきことを、熱中症に詳しい清益功浩先生に教えてもらいました。
熱中症は、気温が上がるときに、体温調整ができなくなり、全身にさまざまな症状が起こる病気です。
「日本の夏は高温多湿。気温が高いと体温も上がり、湿度が高いと汗が蒸発せず体温が下がりにくくなります。そこに弱い風や強い日差しといった条件が加わると、リスクはさらに上がります。暑さを上手に避けながら、寒暖差にも気をつけましょう」と清益先生。
エアコンは換気をしてくれません。そのため使用中でも、窓や玄関などをこまめにあけて、部屋の換気を。そのうえで部屋の室温を28℃に調節しましょう。
「気温がそれほど高くなくても、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、熱中症のリスクは上がります。また、エアコンの設定温度を28℃にしても、日差しなどの影響で30℃くらいになっていることも。自分のいるところのそばに温度計・湿度計を置いて、『室温』が28℃、湿度が50~60%になるように調節を」
扇風機を併用すると部屋の冷気が循環し、温度のムラ防止になります。
●エアコンによるむくみ。1分の「ふくらはぎのばし」で改善!
クーラーによる冷えや運動不足で、むくみがちなふくらはぎ。たった1分で改善できる運動を、2015年ラグビーW杯で、日本代表のトレーナーを務めた佐藤義人さんに教わりました。
<目標回数>左右各5秒×3回
1:8cmほどの段差に足指をのせる新聞や雑誌を重ねて束ねた物や、玄関の段差など、8cmほどの高さの上に片足裏のつま先から1/3ほどをのせて立つ。背筋をのばし、ひざが曲がらないようにする。
<ポイント>・ひざをのばす
2:体重をかけてひざ裏をのばすつま先側に体重をかけてひざ裏をのばし、背中を反らせて胸をはる。体重はかかとに垂直にのせるようにして、5秒キープし、反対側も同様に行う。
<ポイント>・背筋をのばして胸をはる
・かかとが浮かないように
つま先が外側に開かないように。
段差に対して、つま先が垂直になるようにのせて。足裏を斜めにのせると、ひざに負担がかかり、痛めてしまう危険も。