●その4:プラスチックの保存容器、フードコンテナ
すべての画像を見る(全8枚)残り物を入れるプラスチックの保存容器やフードコンテナも、マグやコップと同様、たまりがちです。3つ、4つとまとめて、または、大中小とセットで売っていることが多いので、数が増えます。景品でもらうことも多いですね。
家族の人数が減れば、つくる料理のボリュームも減ります。もうそんなに残り物は出ないのではないでしょうか?
また、プラスチックは劣化します。コンテナに傷があると、電子レンジにかけたとき、有害な物質が食品についてしまう恐れもあります。状態のいいもの、数個だけを残しましょう。
●その5:特殊な調理家電
焼き肉専用グリル、何枚もセットになったホットプレート、ワッフルメーカー、ホームベーカリーにフードプロセッサー。
家族や友人を呼んで、ホームパーティをするときに活躍した調理ツールも、最近はめっきり出番が減っているのではありませんか? こうした特殊な調理家電が、台所にあったら、そろそろ手放したほうがいいかもしれません。残念なことに、場所を取るだけですから。
●その6:形が特殊な食器
和洋中エスニックの料理を楽しむ日本では、変わった形の食器や、特別なとき用の食器が増えがちです。
私は基本的に、なにを入れるのにも皿を使い、スープ類だけ、ボールを使います。つまり、形としては2種類の食器があれば、ことたりるわけです。
ところが、日本はそうではありません。四季おりおりの料理を楽しむ習慣もあるので、ますます食器が増えます。
50代以降は、どんな料理にも使える食器を厳選して使ったほうが、調理が楽です。形が変わった食器は、洗いにくいし、収納しにくいし、いいところはあまりないと思うのは、きっと私だけではないはず。
●その7:だぶっているツールすべて
しゃもじ、お玉、菜箸、フライ返しなどの調理ツールも見直しましょう。
同じ用途のものを何個ももっているせいで、引き出しの中が満杯になることがあります。たくさんあると、探しにくいし、取り出しにくいし、そもそも引き出しが開きません。同じものを何個も持つと管理の手間が増えるだけです。
普段よく使うツールは「自分が使いやすいと思っている」ツールです。あまり使わないツールは手放し、少数精鋭のツールを使って調理をしましょう。
ものがたくさんあるほうが豊かな生活になると思いがちですが、多すぎると不便な生活になります。私の周りの子どもが巣立った友人たちは、「もう料理はしたくない!」と言います。しかし、生きている限り、家事は続くので、ものを減らして、できるだけ楽な家事をするのがおすすめです。