●家事ノートのいいこと(1) 家事を安心して終わりにできる
一日の家事のゴールを知っていますか? 全然できている気がしなかったり、あるいは一通り終わったつもりでも、気になるところを探せばきりがありませんよね。
家事ノートの中でも、家事の進捗管理に使う「スケジュール」があれば、その日の家事を安心して終わらせることができます。
私の家事ノートのスケジュール部分は、1か月の家事予定を見開き1枚にまとめています。この写真では、進捗管理がしやすいように、家事のリストを右側に持ってきています。
スケジュールには「毎日する家事(ごはんしたく、洗濯など)」ではなく、「週1回行う家事」「月1回行う家事」「今月の季節の家事」「天気に合わせて行う家事」「その他の単発の家事」を記入していきます。
毎日やらなくても困らないけれど、放置しておくと気になることはたくさんあると思います。たとえば、玄関の三和土の掃除や、イスの足についたホコリ取り、網戸の掃除などです。毎日しなくてもいい家事は、いつやるのかを決めておきます。
わかりやすい方法としておすすめしているのが「曜日固定」「日付固定」です。たとえば「月曜日は玄関掃除をする」「毎月1日と16日にキッチンスポンジを交換する」などです。
このようにやるべきことを固定しておくと、いつやるのか迷う時間が消えます。朝、頻度別の家事をまとめた紙を見て家事を行い、できたらスケジュールに進捗を記入する。この流れ作業になります。
ちなみに、毎日行う家事の進捗管理は、ここではしていません。やることがたくさんあるので1枚に収まりませんし、何度もくり返し行ったり、時間割をつくったりすると、自然と体が覚えていきます。
このようにスケジュールがあると、やり残しもすぐにわかるし、先延ばしぐせもなくなるので汚れが溜まる前に掃除ができます。そして毎日「今日はこれだけ終われば大丈夫!」と、安心して家事を終わらせることができます。
●家事ノートのいいこと(2) ごはん支度に迷う時間がなくなる
家事ノートの「スケジュール」にはメモ欄があります。ここには単発で行った家事や、使ったお金など、自分で自由に決めた内容をメモしていきます。私は毎月、いろいろな内容を記入して試していました。
なかでも印象に残っているのが、ある時期に「夕飯のメインおかず」を記録してみたことです。数か月記録を続けてみたところ、毎月同じようなメニューをくり返しつくっていることがわかりました。
わが家は、家族の好き嫌いの関係でつくれるものが限られています。だから、どうしても似たようなメニューになってくるのだと気がつきました。でも、同じメニューが出てくるのはだいたい月に1、2度なので、「いつも同じものばかりだ」という印象はありませんでした。
それならば、1週間分の夕飯メインおかずを固定してみたらどうだろう? と思い立ったのです。
このように、家事の記録をつくっていくことで、新しいノートや仕組みが生まれることもあります。固定化したメニューのラインナップがこちらです。
そうして4週間分のおかずを書き出し、そのとおりにつくっていくようにしたら、献立を「考える」時間が消えました。
もちろん、副菜などは考える必要があります。でも、メインのおかずが決まっていると、かんたんに決めることができます。
たとえば、なにも決まっていない状態だったらいろいろな選択肢があり、迷います。でも、麻婆豆腐の日だったら、クリームスープをつくるよりは、酸辣湯のほうがずっと合うというように、すぐにアイデアが出てくるはずです。
さらに、必要な食材もある程度固定されるので、買い出しのたびにメモをつくったり、スーパーであれこれ悩んだりする時間も激減しました。