家族構成が変わると、暮らしも大きく変わります。家族が増える場合はもちろんですが、減る場合も、これまでの暮らしを見直すべきタイミングです。
ご自身の経験から、不要なものを減らし、より暮らしやすい仕組みをつくるコツを発信している家事ラクアドバイザーの小竹三世さん。
ここではキッチンで場所をとりがちな「水きりカゴ」の処分について教えてくれました。
水きりカゴって本当に必要?試しにやめてみたら快適に
すべての画像を見る(全5枚)家族の形が変わって今の家に引っ越ししてきたとき、それまでは4人家族だったのが私1人になり、暮らしがコンパクトになりました。
それまで住んでいた家よりもかなり間取りもコンパクトになったので、ものの見直しを念入りに行うことに。
なかでも、とくに家族が使うものが多かったキッチンは、念入りに所有量や収納を見直しました。
●実験的に水きりカゴをやめてみた
そのときふと「水きりカゴって必要かな?」と疑問に思ったのです。
結婚し新しい生活が始まったと同時に当然のように購入した水きりカゴ。
必要かどうかよりも、水きりカゴはあって当たり前…そんな感じで購入しました。
その後、買い替えをして手放すことはあっても、水きりカゴ自体を手放すことはありませんでした。
これまでを振り返ってみると、必要だから購入していたというよりも、ただなんとなく今まで使っていたからなんの疑問もなく買い替えていました。
そこで、引っ越しを機に、水きりカゴを使うのを実験的にやめてみました。
●水きりカゴの代わりに用意したもの
代わりになるものを用意することにしました。
畳めるネットタイプの水きりです。
使わないときはクルクル巻いて片づけられるのが特徴です。
狭いかなと思いましたが、食器が減ったとこもありこのスペースでも十分食器の水きりができました。
フラットなので大きめのボウルなども乾かしやすいです。
調理用のツールはさっとふいてスタンドへ。
●シンク周りがすっきり
本来はずぼらな私。
カゴがあると、ずっと食器が次に使う前でそのままになりがちだったのですが、このスタイルに変えてからは、すぐにふいて片づけるので、シンク周りをすっきり使えるようになりました。
すっきりしたことで、それをキープするためにすぐに食器をふこうという意識に変わったことも大きいです。
またネットの方が水きりカゴよりお手入れしやすいので、水アカなどのイライラもなくなりました。
手放して1年ほどになりますが、不便を感じることもありません。
●上手に水きりカゴを手放すコツ
まずすぐに処分するのをぐっとこらえて、水きりカゴのない状態で1週間ほど様子を見てみるのがおすすめです。
代わりに水切りネットや100円ショップなどに売っている、吸水マットで代用してみましょう。
そして処分する前に本当に手放してもいいのか使い勝手を比較。本当になくても不便を感じないのか? を実験します。
片づけの相談では「捨てた後で後悔しました」と言う体験をお話しくださる方も少なくはありません。
後悔しないように、本当に手放しても大丈夫なのかをシュミレーションする期間を設けることが大事です。