もうすぐ冬休み。今年はおうちで過ごす方も多いのではないでしょうか。
ぜひこの機会に、防災グッズの点検をしてみましょう。なかには、使用期限を過ぎて使うと、危険なものも。
ライフオーガナイザーの下川美歩さんが教えてくれました。
カセットボンベだけではなくカセットコンロにも寿命が。いざというときの前に確認しておきましょう
いざというときの防災用として備えているアイテムにも、使用期限が決まっているものがあります。
賞味期限のある非常食だけではありません。
中には、劣化するとガス漏れや破裂するものも。
普段使うものではないので、いつの間にか期限がきれているなんてことがあるので要注意です。
●カセットコンロにも使用期限があった!
停電対策にと備えているわが家のカセットコンロとカセットボンベ。
すべての画像を見る(全5枚)まったくの未使用でしたが、今年の冬は鍋料理に使ってみようかと出してみました。
ガスボンベのパッケージの古さに、購入してからどれくらいたっているのか不安になり、底の印字を確認したところ…。
製造年月日は、2012年1月25日。なんと、約9年前です。
使用期限が気になり、ネットで調べてみました。
すると、使用期限は製造から約7年。
未使用なら大丈夫かと思いましたが、未使用でもガス漏れを防ぐために使用されているゴムパッキン(Oリング)が経年劣化するため、ひび割れたり、変形したりしてガス漏れの原因になるそうです。
そして、一緒に記載されていてびっくりしたのが、カセットコンロ本体にも寿命があるということ。
こちらもボンベ挿入口に使用されているゴムパッキン(Oリング)が経年劣化するそうです。
使用頻度に関わらず、10年を目安に買い替えの検討が呼びかけられていました。
わが家のカセットコンロ本体はボンベと一緒に購入したので、約9年前のもの。寿命はあと1年くらい。
せっかく持っているのに使わないまま寿命を迎えてはもったいないので、この冬は積極的に使っていくことにしました。
●消火器は使用期限を確認して買い替えがおすすめ
いざというときの備えで、使用期限が決まっているものに、消火器もあります。
住宅用消火器の設計標準使用期限は5年。
消火器は、高圧力で消火薬剤を噴出する構造になっていて、老朽化するとその圧力に耐えられず破裂する可能性があるそうです。
先日、お客様のところで使用期限のきれた古い消火器を見つけたので、わが家の消火器も使用期限を確認してみました。
使用期限は2020年。まさに、期限を迎えるところでした。
消火器はゴミとして処分できず回収も有料ですが、販売店によっては同等品の購入と同時に無料引き取りを行っています。
最寄りのカインズには無料引取りサービスがあるので、新しい消火器に買い替えることにしました。
消火器は火災がなければ使わないので、家の中で置きっぱなしになっていることが多いと思います。
しかし、使用期限内でも、水がかかる場所や湿気の多い場所など、設置場所や状況によっては老朽化する場合があるそうです。
わが家では玄関の傘立ての隣に置いていましたが、これからは水がかかりにくい場所に移動しようと思います。
●いざというときの前に確認を!
防災のために備えていても、いざというときに使えなければ意味がありません。
何本も備蓄していたカセットボンベですが、見た目はきれいでも劣化が心配なので、中身を抜いてゴミに出すことにしました。
たくさん備蓄しておこうと思いがちですが、一度に使用期限がきてしまうと使いきれず処分することになってしまいます。
購入時期をずらせば、使用期限を分散させることができます。
これからは、少しずつ使いながらローリングストックしていこうと思いました。
それに、せっかく備えていても、ガス漏れや破裂するかもという状態では防災になりませんよね。
いざというときが来る前に、年に1度は使用期限と状態を確認しておこうと思います。