51歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した6歳の長男・うーちゃん、里子の2歳の長女・ぽんこちゃんという家族5人で暮らしています。
今回は、近所の海で今年最後の海水浴を楽しんだお話です。

今年最後の海水浴。うーちゃん、今度こそ泳げたかな?

お盆を過ぎると海にはクラゲが出るので、その前に家族みんなで最後の海水浴に行きました。引き続き海水浴のお話です。

前回行ったとき

は曇り空で波も荒く雨も降っていたのだけれど、この日は快晴で波がおだやか。水が澄んでいてみごとに海水浴日和でした。
到着したのはお昼の12時くらいです。

●ぽんこちゃん、水着デビューです!

水着の子ども2人
すべての画像を見る(全4枚)

うーちゃんはいつもプールで使っている海パン、ぽんこちゃんは親戚にもらった初めて着るオレンジのワンピースの水着。前回は水泳用のオムツと肌着だったので水着デビューです。僕も海パンで一緒に海に入ります。

●ゴーグル好きなのに浅瀬から離れないうーちゃん。一方、ぽんこちゃんは「なんかいも!」

僕が先に水の中に入って行って、「水がきれいに澄んでいるからテトラポッドのところをのぞいてごらん」と、ゴーグルをしているうーちゃんにすすめるのだけれど、怖がって浅瀬からまったく来ようとしません。しかしその浅瀬や波打ち際をうれしそうに声を上げて走っています。

両手をつかんで左右に泳がせる

ぽんこちゃんは「パパー」と言ってずいずい肩くらいの深さまで歩いて来ます。そうして両手をつかんで僕の体の周りを左右に泳がせると「なんかいも」とせがみました。

●いいところを見せたくて…。古泉さん、まさかの負傷!

僕は一人でちょっと沖のテトラポットまで泳いで行って、テトラポットに上がって手を振ると振り返してくれました。うーちゃんにすごいと思われたくて、テトラポットからジャンプして海に飛び込んで泳いで戻りました。

「飛び込んだの見た?」

「飛び込んだのを見てくれた?」と聞くと、家族はだれ一人として見ていませんでした。悔しまぎれに近くの浅瀬にあるテトラポットに上がって飛び込むところを見せました。

すると本当に浅くて、海底から出ていたテトラポットで足の裏を切ってしまい、血は出なかったのだけど、2cmくらい切れてそこに砂が入ってすごく痛い。

●やっぱり水が苦手なうーちゃんと、ケロッと平気なぽんこちゃん

「そんなに怖くないよ」

うーちゃんを抱っこで浅瀬のテトラポットに連れて行くと、「はあはあはあはあ」と小刻みに呼吸してこのままひどくなると過呼吸になりそうで、抱っこしているし全然安全なのに本気で怖がっています。

パニクって溺れるタイプだ、嫌がることは絶対に無理強いするのはやめようと思いました。

ぽんこちゃんも同じように連れて行くとまったく平常心でケロっとしていました。

●海にいたのは1時間だけ。それなのに、古泉さんには甚大なダメージが!?

日やけや熱中症が心配だったので1時間くらい遊んで帰りました。帰って、砂や塩を洗うついでにお風呂場にビニールのプールを出して水遊びしました。

海にいたのはほんの1時間だったのに、僕は肩と首の裏が日やけでビリビリと痛い。夜は薬を塗らないと痛くて眠れません。夏の日差しを甘く見すぎていていました。もし半日あの調子で遊んでいたと思うと恐ろしいです。

子どもたちも日やけでひどいことになっているのかとハラハラしましたが、とくに痛みを訴えることがなく、寝た子を起こすことになるといけないので触れないようにしています。

足の裏の切ったところをよく洗って砂を流して消毒したら、あまりの痛さに悶絶しました。

【古泉智浩さん】

漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『

うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門

』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『

うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました

』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(

@koizumi69

)をチェック!