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100均のゴーグルに喜ぶ子どもたち。海での悲しい顛末とは?<古泉智浩の養子縁組やってみた>

2020.08.03
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50歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した6歳の長男・うーちゃん、里子の2歳の長女・ぽんこちゃんという家族5人で暮らしています。
今回は、近所の海で「水に顔をつける」お話です。

ゲーム中毒だったうーちゃんが、100均で買ったゴーグルにドハマリ!

6歳の養子の男の子、うーちゃんはゲームにハマっており、おばあちゃんとイオンのゲームコーナーに一回行くと何百円も使います。ゲーム中毒になっては大変です。親としては元気にお外で遊んでもらいたいと願います。ところが公園や海に誘っても断られて無理に連れ出すわけにもいきません。

そこで、100均で子ども用のゴーグルを買ってみました。さっそくお風呂でつけてみましたが、湯船でなかなか水に顔をつけようとしません。怖いようです。

「息を止めて、顔を水につけて中を見てごらん」

恐る恐るやってみたところ、ゴーグルで水の中をのぞくと見え方が全然ちがって、はっきり見えることで興奮していました。

潜る様子水の中に沈むオモチャ(と言っても本物のしゃもじ、小さなイルカくらいしかないのですが)を沈めて拾う遊びを何度も何度もしていて、お風呂から上がろうと言っても聞かないほどでした。

お兄ちゃんだけに与えるのもかわいそうなので、2才の里子の女の子、ぽんこちゃんにもピンクのゴーグルを買いました。すごく気に入ってくれたのですが、まだお湯に顔をつけることができません。

土偶と子ども大喜びでゴーグルをつけた顔が、遮光器土偶にちょっと似ています。お風呂に置いておけばいいのに、リビングにも持ってきてあんまりいじりすぎて留め具をなくしてゴムの調整ができなくなりました。

●うーちゃん、いよいよ海で素潜りの実践!うまくできるかな?

うーちゃんに「ゴーグルをして海の中をのぞいてみようよ」と誘うと、前のめりで応じてくれました。ところがその日は曇り空で波も荒くて行楽向けとは言えない天気でした。うーちゃんはゴーグルをしたまま、波打ち際を走り回ったり、座って押しては引く波に足首くらいまでしか浸かっていません。
ひざくらいのところまで行って海の中を見てごらんと言うと、恐る恐るやって来て、でも怖いようで、すごい速さで顔をばちゃっと水につけてさっと上げました。

「うーちゃんどうしたの!?」顔を上げた途端、血相を変えて砂のところに走って行きます。どうしたことかと追いかけて聞くと、鼻から水が入ったと言って、それから二度と深いところには来ませんでした。

泳ぎもせず、深場に来ることもないので、僕が沖のテトラポットまで泳いで行って、テトラに上がってうーちゃんに手を振りました。後から「あんなところまで行くとは思わなかった」と驚いたと言いました。

「大丈夫!?」ぽんこちゃんは強い波でえぐれて段差になった砂から転がり落ちて、全身砂だらけになりました。激しく転がり落ちたのに上手に転がっていたせいか、「平気ですけど」というような顔をしていました。全身の砂を落とすために、抱っこしたまま深場に行って砂を水で流しました。

うーちゃんもそうしてきれいにしてあげようとしたのですが、深場を怖がって抱っこすらさせてくれませんでした。さあ帰るというときになって水で体の砂を流したのに、駐車場に向かう途中で縄を拾って手を砂だらけにしてしまい、また海に手を洗いに戻りました。

家に帰ってからお風呂で「あんなに強く顔を水につけたら、鼻に入るに決まってるよ。ゆっくり水につけてごらん」と練習しました。次はうまくできるかもしれませんが、怖がりなので二度としないかもしれません。

【古泉智浩さん】

漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!

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