おうち時間での過ごし方はいろいろですが、せっかくなら季節の行事も楽しみたいですよね。そこでパーティスタイリストの浦岡裕子さんに、もうすぐ迎える6月16日の“和菓子の日”にちなんだ、とっておきの遊びを教えてもらいました。
6月16日は和菓子の日。日本ならではの行事を現代版にアレンジして楽しもう
すべての画像を見る(全12枚)和菓子の日は6月16日。江戸時代に盛んになった行事「嘉祥(かじょう)」にちなんだもの。諸説ありますが、菓子を食べ厄除けと招福を願う行事で、幕府や宮中から一般庶民にも広がりを見せ、当時は端午の節句やひな祭りと同様に親しまれていました。
明治時代の近代化の波に流され廃れていったこの行事を、全国和菓子協会が1979年に蘇らせたのが「和菓子の日」です。
皆さんはお子さんの普段のおやつやデザートやお祝いのときに用意するお菓子は洋菓子が多いですか? そしてクリスマスやハロウィンは大なり小なり意識して楽しむ方でしょうか。洋菓子はおいしい、クリスマスやハロウィンも楽しい!
だけど日本で暮らす人ならぜひ体験していただきたい日本ならではの行事があります。それが和菓子の日。日本の行事で、和菓子で…と聞くとなんだか敷居が高そうな空気を感じますが、今回は日本に古来より伝わる「和菓子の日」を現代版にアレンジして、お子さんと一緒に和菓子に親しめる和菓子遊びのアイデアをご紹介します。
●ペットボトルキャップを活用!お金をかけずにできる和菓子遊び
和菓子の種類を覚えるのにぴったりのゲームを紹介します。その名も「ワガシンケイスイジャク」! 同じ絵の和菓子キャップをひっくり返して見つけ、集めた数を競う神経衰弱です。用意するのはペットボトルのキャップと100円ショップで売っている和菓子シール。和菓子シールはセリアの「マスキングダイカットシール」を使っています。
つくり方はコツコツとペットボトルのキャップを集めたら、和菓子シールをはるだけ。神経衰弱なので同じ和菓子の絵をはったキャップを2個ずつつくっていきましょう。
まだゲームの意味がわからないお子さんでもひっくり返して絵が出てくるということそのものが楽しいですし、ゲームの意味がわかる年齢になると遊びの中で「大福だ!」や「桜もちだった!」など口に出しながら遊ぶことで、自然と和菓子の名前を覚えていけますよ。これは和菓子に限らず動物シールなどに換えても遊べるのでぜひ楽しんでいただきたいです。
●コーヒーフィルターでつくる!和菓子屋さんごっこ
続いて、コーヒーフィルターに色染めしてつくる和菓子ごっこをご紹介します。色が紙に染まる風合いが優しく和菓子の柔らかく優しい感覚を感じられます。これは水を使うので、お子さんがやるときはそれなりにポタポタと水がこぼれます。親の心の余裕があるときにやりましょう!
ビニールシートをテーブルにしいてつくりましょう。用意するのは白いコーヒーフィルター・ティッシュペーパー・ホッチキス・水彩絵の具、水(今回は卵パックの容器を使いましたが、冷凍食品の入っていたカップを色水用に用意しても便利)です。
絵の具は赤・黄色・青・白があれば混色をすることでさまざまな色をつくることができます。
フィルターのフチはフィルターを破らないギリギリのラインでカット。ここは大人がやってあげるとよいかもしれません。
フィルターにティッシュペーパー2枚をくしゃくしゃにして入れます。
フィルターを包んでホッチキスで封をします。
あとは好きな色水に漬けて乾かすだけ。
なるべく薄い色水をつくると和菓子らしい優しい雰囲気が出せます。
水に漬けるこの工程は子どもがいちばん楽しいと感じると思いますが、水をこぼしたりポタポタとたらしたりもする場面なので、親の心の余裕がないときは水彩絵の具の代わりに水性ペンで色を描いて、色を描いた後に霧吹きでシュっと水分を入れてにじませてあげると水汚れを気にせずにできます。
ちなみに豆大福は染めずにペンで黒い豆を描くだけでOKです。和菓子は見立ての文化があって白のきんとんを雪に見立てたり、ピンクのきんとんを桜に見立てたりするので、お子さんには自由に工作和菓子を見立てで楽しんでもらえたらいいなと思います。乾いたらたくさん並べて和菓子屋さんごっこをして楽しむのもいいですね。
●和菓子をもっと楽しもう!
今回は和菓子の紹介は省きますが、たくさんすてきでおいしい和菓子が世の中にはあふれていますので、ぜひこの機会にお取り寄せなども楽しんでみるといいかなと思います。日本にあるおいしいお菓子、和菓子を子どもたちに伝えるきっかけになればうれしいです。