●クレジットカード払いも危険。支払いを先延ばしにしない家計に
月々の収入ではやりくりできず、たりない生活費の補てんにボーナスを使っている場合は、毎月の収入で貯蓄ができるように見直すことが先決です。
なかでもより注意すべきは、クレジットカード払いをメインに利用し、引き落とし分をその月の給料から支払い、その月の生活費はクレジットカードで支払って…と、クレジットカードの支払いと利用で月の収入が自転車操業状態になっている家計です。
翌月の収入をあてにしたクレジットカードの利用方法なので、収入が減ったときに家計が回らなくなる恐れがあります。最悪の場合、払いきれないクレジットカードの請求をリボ払いにして、その後リボの残高が増えていくという悪循環になりかねません。
だからこそ今のうちに一度クレジットカードの清算をしましょう。デビットカードやチャージ式の電子マネーやQRコード決済にして、支払いを先延ばしにしない家計に修正することをおすすめしています。
●今だからこそやっておきたい固定費の見直し
そして、今だからこそ改めて全体の固定費を見直していきたいですね。
費目としては、住居費や保険料、教育費、公共料金といった毎月かかる固定費です。毎月の固定費が収入に対して大きくなるほど、生活費や貯蓄にまわるお金が少なくなり、ボーナスだけではなく月の収入が減ったときにも家計が立ち行かなくなる可能性があります。
思いきった費目のリストラ策も必要となるかもしれませんが、健全な家計のためには避けては通れないところです。
外食、レジャー、し好品、スマホ課金、定期購入、定額サービスといった、積もれば大きな金額になる出費も見直ししやすいところです。
もちろん、コロナショックの影響ですでに削りながらやりくりしている家庭も多いかもしれません。大事なのは、それぞれの優先順位や予算を決めて、できるだけ出費を抑えて、その分を貯蓄に回すようにすることです。1つあたり、1か月あたりは大きな金額ではなくても、年単位で考えると大きな金額になるはずです。
冷静ながらも危機感を持ちつつ、日々の生活や健康管理だけではなく、家計の健康管理も忘れずに行っていきたいですね。