二人目の子どもがほしいけれど、なかなかできずに悩む「二人目不妊」は、じつは少なくありません。
「それはママの体が空っぽだからかもしれません」
そう衝撃的な指摘をするのは、漢方アドバイザー・シーちゃん先生こと峯村静恵さん。5万人以上のカウンセリング実績をもつ漢方サロン「アクシスアン」の代表で、多く不妊相談を妊娠へ導いており、峯村さん自身も38歳、43歳での自然妊娠・出産経験があります。
多くの不妊相談に乗ってきた峯村さんが見つけたのが、妊娠しやすい体をつくる“シーちゃんメソッド”。通院や服薬不要で、タダで始められるメソッドです。詳しく伺いました。
シーちゃんメソッドで妊娠しやすい体をつくる
「私がいつも皆さんへお伝えしているのは、第一子妊娠中から第二子妊活は始まっているということです。第一子の妊娠中は、胎児の成長のため、お母さんの栄養をとられています。とくに妊娠後期は、赤ちゃんが急激に成長し、出産後は育児が始まり、忙しくて食事も適当になりがちです。まして、仕事に復帰されたら、寝ている時間もないでしょう。それでは、お母さんの体は次の妊娠に備えられるほどの体力と気力がなくなり空っぽになってしまうので、なかなか第二子ができないのです」と峯村さん。
これは一人目不妊にも言えることですが、検査で「異常がない」ということと、「元気いっぱい」は同じではないといいます。
「頭では『赤ちゃんがほしい!』と思っていても、体は妊娠・出産にたえうるコンディションではないことが多いのです」
シーちゃんメソッドは以下の3つ。
(1)タンパク質多めの食事をとる (2)早く寝る (3)疲れさせないそれぞれについて詳しく教えてもらいました。
(1)タンパク質多めの食事をとる
体は日々の食事でつくられます。
「3食きちんとタンパク質をとっていますか? うどんやパスタなど炭水化物に偏った食事をしていませんか? 筋肉や骨、内臓、血液など、私たちの体はタンパク質(アミノ酸)でてきています。とくに女性は月に1回生理で血液や内膜が失われますから、タンパク質を意識した食事をする必要があります」
長い間タンパク質少なめの食事をしていると、胃腸の粘膜が弱くなっているので、急にタンパク質をとっても消化不良になることがあります。
「スープに卵を落とすなど、消化のいいタンパク質からはじめて、徐々にタンパク質の摂取量を増やしていきましょう。タンパク質がたりてくると、肌にハリが出る、髪がツヤツヤになる、カカトがすべすべになるなどの変化が現れてきます」
(2)早く寝る
30代前半なら22時、30代後半なら21時就寝を提唱している峯村さん。
「第一子を寝かしつけながら一緒に寝てしまうのがベストです! 夜9時に寝てね、と伝えると驚く方が多いのですが、睡眠の質と妊娠出産は密接に絡み合っているというのが私の持論。なかなか寝つけない、夜中に何度も起きてしまう、悪夢が多いなど、不眠の症状をもつ不妊女性は多く、眠りの質が悪いと、気力も勢力も消耗してしまいます。シーちゃんメソッドでは睡眠をとても大切なものと考えています。現に、子どもと一緒に寝るようにしただけで妊娠したというご報告をたくさんいただいています。育児に忙しい日々のなかで、夜のひとときだけが自分の自由時間という方も多いと思いますが、夜早く寝て、自由時間は朝にしてみてください」
(3)疲れさせない
気力と精力に余力ができ、生殖に必要なエネルギーが養われると、妊娠出産につながっていきます。それには、精神的にも肉体的にも疲労を避けて体力を温存すること。
「私のお客様で、会社の近くに引っ越したら妊娠したという方がいらっしゃいます。片道1時間半の通勤が身体の負担になっていたのです。また、仕事を辞めたら妊娠した、パートの回数を減らしたら妊娠したという方も多くいらっしゃいます。忙しく働いていても妊娠する方もいますが、生まれ持った気力、精力には個人差があるのです」
峯村さんが見てきたお客さんのなかには、2年間の二人目妊活で5回の人工授精に撃沈したあと、シーちゃんメソッドを2か月実践しただけで自然妊娠した方もいるといいます。
病院へ通う不妊治療は、身体的、精神的、肉体的にも負担が大きいもの。シーちゃんメソッドでお金をかけずに妊活してみるのも手です。
峯村さんの新刊
『シーちゃんメソッドで妊娠一直線』(扶桑社刊)では、シーちゃんメソッドの詳しい実践法のほか、「妊娠しやすい基礎体温の形」など、基礎体温の読み方も紹介しています。一人で苦しんだり、治療を続けて疲弊してしまう前に、ぜひチェックしてみてください。