なにかと忙しい平日は、「あっ、もうこんな時間!? 急いで晩ご飯のしたくしなきゃ!」と、あわてることもしばしば。
「冷蔵庫に、“料理がすぐできる工夫がある”と、そんなときにもあわてず、スムーズになります」と話すのは、おもてなしプランナーで、料理教室も主宰する高木ゑみさん。
多忙な毎日を過ごす高木さんの時短テクの数々を、たっぷり教えてもらいました。
冷凍室を5つに区分けして、在庫が上からひと目でわかるように
すべての画像を見る(全17枚)種類ごとに定位置を決め、立てて収納すれば、冷凍室をあけた瞬間にどこになにがあるかが一目瞭然。
「あれどこにいった?が減ります。細かく分類しすぎると管理しにくくなるので、そのあたりは性格と要相談です」
高木家では、
1.パン&ご飯
2.チーズ
3.手づくりソース&タレ
4.冷凍食品
5.肉&魚
に区分けしています。
<パン&ご飯>
●ご飯は茶碗1杯分ずつ専用容器で保存
ご飯は茶碗1杯分ずつ、専用の保存容器に小分けにして凍らせます。
「専用の容器なら、味が落ちずにレンチンでおいしく食べられるし、ラップする手間もいらないんです」
●パンは1枚ずつラップして必要な分だけ使えるように
「パンは常温より、冷凍の方が風味を保てます」
食べない分は1枚ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れて凍らせれば、乾燥したり霜がついたりしません。
<手づくりソース&タレ>
●多めにつくったソースやタレは離乳食ケースに
「フタつきだから凍ったら立てて収納できるし、使いたいときに使う分だけを取り出せて便利」
タマネギ、セロリ、ニンジンを炒めたソフリットは、手軽なうま味出しに活用。
<冷凍食品>
●手づくりしにくいものや季節外のものは冷凍食品に頼る
家庭ではつくりにくい小籠包などは、市販品でラクします。
枝豆も、旬の時季以外は冷凍品を利用。
冷凍ポテトは煮込み料理などにも使えるうえ、短時間で揚がるので常備しています。
冷凍食品もうまく活用すれば、時短調理の救世主に。
<肉&魚>
●肉は1人分や1回分に分けて使いやすく
肉は1回分または1人分ずつラップで小分けにして冷凍用保存袋に入れておけば、解凍も短時間ですみます。
豚薄切り肉は、使いやすい長さに切って、広げた状態で保存。野菜を巻いたりするときにラクになります。
●から揚げ用肉は下味をつけて揚げればOKの状態に
から揚げは卵、ニンニク、ショウガ、しょうゆなどで下味をつけて冷凍すれば、調理のときは粉をつけて揚げるだけ。
「自然解凍し、溶けたら下味をもう一度もみ込むとパサつきません」
●肉や魚を料理の幅が広がる味つけにしておく
・鶏肉はアレンジしやすいチャーシューに
複雑な調理は不要で、ほかの食材とあえたり、炒めたりするだけで一品が完成。
ヒジキやトマト、レタスなどと合わせれば、ボリュームサラダに変身!これ一品でもおなか満足。
メンマとあえて万能ネギを散らしただけのシンプルなアレンジ。煮つめたチャーシューダレをかけて。
・生鮭は塩+酒だけのシンプルな下味をつけて
ひと切れずつラップに包んで、冷凍用保存袋に入れておきます。
焼いてほぐしたあと、キノコ、ブロッコリー、カボチャ、小松菜と豆乳ソースでグラタンに。
焼きほぐした鮭をビーフンや野菜と炒め、ナンプラーなどで味つけ。簡単な下味だから味変えもOK。
少し余裕があるときのひと手間で、冷蔵庫に“時短食材”の貯金をストックしておくと、毎日の家事がうまく回りますよ。