常に清潔にしておきたいキッチン。でも道具や洗剤などをそろえるのが手間で、毎日の掃除はついつい手を抜いてしまうという人もいるのでは。
「じつは、一般家庭の汚れなら、たいていはタオルだけできれいに落とせます!」と話すのは、羽田空港の清掃員リーダーを務め、「世界一のカリスマ清掃員」との呼び声も高い新津春子さんです。
小まめにタオルでふくだけできれいが続く、キッチン掃除のテクニックを、ESSE読者が教わりました。
油汚れや水アカ…タオルだけで行う、キッチン周りの効果的なふき掃除法
用意するのは、使い古しのフェイスタオル。
「素材は水をよく吸う綿がおすすめ。掃除する用途や場所ごとに色を変えると、家族が使うときも間違えることなく便利です」
また、場所や汚れによってふくタオルを使い分けるのもポイントです。
●シンクには4種類のタオルを使い分ける
(1)洗剤水に浸したタオルをゆるく絞る
水5カップに対して台所用の中性洗剤小さじ1を入れたバケツにタオルを浸し、水が滴る程度に、ゆるめに絞ります。
(2)シンクと蛇口を洗剤水に浸したタオルでふく
(1)で絞ったタオルでシンクや蛇口回りを、体重をかけてふきます。
「洗剤を塗りつけるイメージでまんべんなくふきましょう」
(3)タオルに割り箸をはさみ排水口の汚れを取る
割り箸にタオルを巻いて排水口へ差し入れます。
「回転させながら、奥まで汚れをしっかりとふき取ります」
(4)ゆる水ぶきタオルで洗剤をふき取る
タオルを交換。絞れば水滴がまだ垂れる程度に水分を残した「ゆる水ぶきタオル」でシンクや蛇口回りの洗剤をふき取ります。
「洗剤が残らないように、しっかりふきましょう」
(5)水ぶきタオルでシンクと蛇口をふく
3枚目のタオルに交換。かたく水気を絞りきった「水ぶきタオル」で、シンクや蛇口回りをふきます。
「シンク部分は仕上げぶきになるので、水分を残さないようふきましょう」
(6)蛇口はからぶきで仕上げる
蛇口回りは、4枚目のからぶきタオルで仕上げぶきを。
「金属はからぶきすればつやが出ます。ふきムラができないように念入りに。からぶきタオルは必ず綿のタオルにしてください」
●壁&スイッチは毎日軽くふき掃除しましょう
(1)壁は毎日軽く水ぶきする
調味料や油で汚れやすいコンロ回りの壁は、水ぶきタオルで。
「毎日すみずみまでふかなくても、汚れた部分だけでOK。コンロの使用後すぐなら、水ぶきだけで十分!」
(2)スイッチは水ぶきしてからからぶきする
スイッチを包むようにタオルで水ぶきします。
「液晶部分は誤作動を防ぐため、なでるようにふいて」
最後に、からぶきタオルで仕上げます。
●床は最後のからぶきが重要!
(1)枠をとって水ぶきをする
枠をとり、水ぶきタオルでふきます。
「油汚れなどがある場合は、洗剤水に浸したタオルで先にふきます」
(2)からぶきで仕上げる
からぶきタオルで枠をとりながら、床面に水気が残らないようにしっかりとふいて仕上げます。
(3)継ぎ目のホコリはタオル+割り箸でかき取る
床と家具の継ぎ目はホコリがたまりやすいもの。水ぶきタオルを割り箸に巻き)、左右に往復させてふきましょう。
●コンロは使ったあとすぐの水ぶきを推奨
IHやガスコンロを使ったら、すぐに水ぶきしましょう。
「ひじを体重で押し出し、円を描くようにタオルを動かして」