寒い日が続いて、体の冷えが気になる季節。代謝のよい体で、元気に活動的にすごすためにも、朝ご飯と体のリズムの関係に注目してみてはいかがでしょうか。管理栄養士の藤内薫さんに話を伺いました。

朝ご飯で体内時計をリセット!代謝もアップして体温が上がる!

朝ご飯で体内時計をリセット!代謝もアップして体温が上がる!
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 1日の体のリズムがととのっていることが、元気にすごすためのポイントです。人間の体内時計は25時間サイクルといわれており、1日=24時間より1時間長くなっています。そのため、朝にそのリズムをリセットすることが不可欠に。

 効果的な方法としては、光を浴びること、朝ご飯を食べることが挙げられます。体内時計のリズムがととのえば、代謝が上がって元気にすごせるうえ、消費エネルギーが増えるなどのメリットが。逆に朝ご飯を食べないと、体温が上がりにくくなり、エネルギーの消費も低めに推移していくことにつながります。そうならないためにも、朝ご飯を食べ、光を浴びることで体のスイッチを入れましょう。

朝食は体を温める組み合わせを!油分のとり過ぎで体温が上がりにくく!?

朝食は体を温める組み合わせを!油分のとり過ぎで体温が上がりにくく!?

 いわゆるご飯とおみそ汁、おかずに小鉢といった朝定食のようなメニューをとるのが理想的です。でも、今まで食べていなかった朝ご飯初心者には、ご飯やパンなどの炭水化物に、納豆、卵、牛乳、ヨーグルトなどのタンパク質を合わせたものをおすすめします。まずは、がんばりすぎずに納豆ご飯や、パン&ホットミルクからスタートを。もちろん寒い時期は温かい料理の方が体も温まりやすくなります。慣れてきたら、野菜入りのおみそ汁やスープがとるようにすればなおよし!としましょう。

 パンを選ぶ場合は油分のとり方に注意する必要があります。じつは、油分の多い食事をとると体温が上がりにくい傾向があるのです。従って、できればパンは、シンプルなものをチョイスして。食べるときに手がベタベタするよるようなパンだと、油分が多い可能性大。

 さらに、追加で食べるおかずも、油分の多いソーセージやベーコンよりは卵やハムを選び、牛乳やヨーグルトをとるなら、どちらか一品にするか、両方とる場合は低脂肪を選ぶことをおすすめします。

朝食の適量とは?体重が増えがちな人はどうする?

朝食の適量とは?体重が増えがちな人はどうする?

 1回に食べる量は年齢や活動量、昼食までの時間などによって一人一人違います。もし、可能なら、体重を計りながら調整をするとベストです。

 朝ご飯を食べると体重が増える、という場合は、夕食の量や時間帯に注目してみるとよいかもしれません。前日の食事(とくに夕食)が多かったり、食事の時間が遅かったりしたときは、あまり重たい食事ではなく、野菜スープや野菜ジュースなどを食べたり、量を減らすなどして軽くすませる工夫を。ただし、野菜スープや野菜ジュースをとるだけの朝ご飯では、体のスイッチを入れ、体内時計のリズムを切り替える力が弱いので、あくまでも一時的にしたいものです。

 夜が明ける時間が早くなり、明るい時間も増えてきました。朝ご飯をしっかり食べて、体もポカポカ、代謝を上げて、元気な1日をすごしましょう!