「家事や育児をやっているのは自分ばっかり…」「欲しいものがあるけど夫に言い出せない」…。妻として、夫への不満や願いはいろいろあるはず。でも、そんな妻の気持ちは、夫になかなか伝えることができないものです。そこで、夫に願いを聞き入れてもらうためのちょっとしたコツを、夫婦関係専門カウンセラーの嶋田直美さんに伺ってみました。
すべての画像を見る(全3枚)相手に願いを受け入れてもらうなら、内容よりも伝え方を重視
嶋田さんによれば、妻が自分の願いを夫に受け入れてもらうには、あることが重要になるとのこと。それは、ずばり、伝え方。願いを聞き入れてもらえるかどうかは、その内容よりも“伝え方”にかかっていると言います。
「『どうせ聞き入れてもらえないだろう』『言わないでも察してよ』という思いがあると、言い出せないでもんもんとしてしまったり、怒りや不満を夫にぶつけるという形で伝えてしまったりしがちです。上手な伝え方を身につけると、我慢しないで気持ちを表現でき、相手にも気持ちよく受け入れてもらえるようになります」
自分の願いの上手な伝え方!3つのコツとは?
それでは、実際にはどのようにコミュニケーションをすればいいのでしょうか。嶋田さんに、具体的な「伝え方」のコツを3つ教えてもらいました。
1.明るく笑顔で肯定的な言葉で伝える
男性は、じつは理屈よりも感情に左右される生き物です。怒った表情で言われたり「あなたはどうして○○してくれないの?」「○○してくれたっていいじゃない」といった非難めいた言い方をされたりすると、それだけで相手の心のシャッターが下りてしまうものです。明るく笑顔で、相手に望むことを肯定的な言葉を使って伝えましょう。
2.単刀直入に分かりやすく言う
自分の願いを聞き入れてもらいたいとき、女性はつい「正当性」を並べ立てて主張したり、長々と説明したくなったりしますよね。でも、それではNG。男性は、短く率直に分かりやすく言われた方が受け入れやすいのです。
<例>
×「先週の日曜も、先々週の日曜もあなた一人で出かけたわよね?今週の日曜は私が友達と約束したから出かけてもいいでしょ?子どもをお願いね」
○「今度の日曜、出かけてもいいかしら?」
3.夫には断る権利があることもわきまえる
願いを伝えるときに、夫には「断る権利があること」を頭に入れておくことも大事です。もしNoと言われたら、怒らずさらっと受け入れましょう。そして、別の機会にまた同じお願いをしてみてください。
一度断られると「もうダメだ」とあきらめてしまいがち。ところが男性は、断ったときに気持ちよく受け入れてもらえた経験をしていると、次の機会には妻の言うことを聞いてあげたくなるものです。次にお願いするときは聞き入れられる確率が高くなります。
願いを聞き入れてもらったら「ありがとう」を伝える
もし夫が自分の願いを受け入れてくれたら、きちんと感謝の気持ちを伝えることが大事です。
「夫は本心では、いつも妻の役に立ちたいと思っています。妻が喜んでいる姿を見ると、もっとよくしてあげたいと思うものです。願いを受け止めてくれたら、『ありがとう』と感謝の気持ちを伝えましょう」
もし今、夫にかなえてもらいたい願いがあるのなら、ぜひこれらの3つのコツを用いた上手な「伝え方」で、相手と向き合ってみましょう。