災害に万全の備えをしておくのが理想的。それでも、いざというときに「あれがない」「これがなかった!」ということはどうしても起こりがちです。水や食料は準備していても、雨具やトイレまでには気が回らなかった…。そんな人もいるでしょう。そんなときこそ、慌てるのはNG。手元にあるもので、なんとかなることもあるのです。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんに、お話を伺いました。

雨具がない!どうする?ゴミ袋でポンチョをつくる

ゴミ袋でポンチョをつくる
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 やむを得ず屋外にいなければならないのに、よりによって雨具がない…。そんなときは、ゴミ袋でポンチョをつくれば、びしょ濡れにならずにすみます。両手が使えるのもメリット。「首と腕を通す部分をカットし、破れないようにガムテープでとめるだけ。寒いときには、かぶることで保温する目的でも使えます」。いったん体が濡れると体温が急激に奪われることに。少しぐらい濡れても大丈夫などと油断するのは禁物です。

[材料]

・ゴミ袋(45リットル)…1枚
・ガムテープ

断水で水が使えない。食事はどうする?トイレは?

 地震で配管などに問題が生じると、復旧までに時間を要し、なかなか水が出ないことも。非常時に備えた水には限りがあるので、自由に使うことは無理…。また、意外に困るのがトイレ。災害発生時は、自宅に問題がなくてもトイレの使用ができなくなるケースがあります。下水に問題が生じれば、排せつ物を流せないので要注意!日常品を使ってやりくりする方法を学んでおきましょう。

●耐熱のポリ袋を使ってご飯を炊く

耐熱のポリ袋を使ってご飯を炊く

 耐熱のポリ袋を使えば、最小限の水でご飯が炊けて、鍋や釜などの洗い物がなくなります。「同量の米と水を入れて口を閉じ、水を入れた鍋に入れて20分程度加熱。沸いた鍋の水はお茶など、ほかの用途に使います」。

●ラップやアルミ箔で食器をカバーして使う

ラップやアルミ箔で食器をカバーして使う

「断水のときは、できるだけ洗い物を出さない工夫が必要です」。食事のとき、食器をラップやアルミ箔でカバーしてから料理を盛りつければ、食べたあとラップやアルミ箔を外すだけで洗い物いらずになります。

●ちぎった新聞紙をスーパーのレジ袋に入れてポータブルトイレに

新聞紙をスーパーのレジ袋に入れてポータブルトイレに

 断水でトイレが使えないときや、渋滞時にクルマの中で使える方法。「水分を吸収させ、臭いを抑えるために、細長くちぎった新聞紙を丸めてレジ袋の中に入れます。使い終わったら口を結んで処分をしましょう」。

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