昨秋の台風や長雨の影響で生産量が大幅に減ってしまったため、野菜の価格が高騰しています。農林水産省が発表した野菜の小売価格を見ても、白菜やレタスなどの葉物は例年の2倍ほど値上がり…。寒い日に鍋料理で温まりたいと思っても、なかなか手が出せないのが現状です。
しかし、健康を考えると、食卓から野菜を外すことはできません。そこで頼りになるのが、節約野菜の王様である“モヤシ”。野菜が高騰しているなかでも、都内のスーパーでは一袋(200g)30円前後で販売されています。
パスタの代わりにモヤシでナポリタン!野菜がしっかりとれます
そんなモヤシの定番料理といえば、なんといっても中華炒めやスープ、ナムルです。でも今回は、ちょっと趣向を変えて、ダイエットにもなりそうなレシピ「モヤシのナポリタン」を管理栄養士でもある、藤井恵さんに教えてもらいました。大人も子どもも大満足の一品です。
【材料(4人分)】
・モヤシ 2袋
・ウインナソーセージ 6本
・タマネギ 1/4個
・ピーマン(ヘタと種を除く) 4個
・バター 20g
・A[トマトケチャップ大さじ7 しょうゆ大さじ1/2 片栗粉小さじ1/2 塩、コショウ各少し]
・粉チーズ 適量
【つくり方】
(1) ソーセージは斜め薄切りにする。玉ねぎは薄切りに、ピーマンは千切りにする。
(2) フライパンにバターを中火で熱して溶かし、(1)のソーセージとタマネギを炒める。香りが立ったら(1)のピーマンとモヤシを加えてさらに炒め、全体に油が回ったら合わせたAを加えて炒め合わせる。
2袋分のモヤシは、フライパンからはみ出んばかりの大迫力ですが、炒めるうちに量が減るので、心配ありません。
(3) 器に(2)を盛り、粉チーズをふる。
具材を炒めて、調味料を絡めるだけというお手軽レシピながら、バターのコクと、片栗粉によってしっかり絡んだタレが、昔ながらの喫茶店のような味つけです。モヤシの食感が残るので、「まるでパスタ!」とまではいきませんが、その分食べごたえがあって、満足感は十分。
また、本物のナポリタンと比べてカロリーや糖質が低いのもうれしいポイント。トマトケチャップが入るので完全な糖質オフではないものの、パスタがモヤシになるだけでも効果が期待できそう。ダイエット中だけど、ナポリタンが食べたい!というときのおき換えとして、重宝するのではないでしょうか。ちなみにカロリーは1人分で176kcal。パスタを使った場合の半分以下になります。
お財布に優しく、ダイエットにもなる万能食材のモヤシ。
(扶桑社刊)には、「モヤシのナポリタン」ほか、これまでのイメージを刷新するモヤシ料理が多数掲載されています。野菜が高い今だからこそ、ぜひお試しください。