芸能人の妻や恋人へのモラルハラスメント報道など、近年、話題に上ることの多い、配偶者からの精神的な虐待や暴力。およそ3年前に離婚して、現在はシングルマザーとして娘を育てるヨシダテルミーさんも、元夫からの日常的なモラハラ被害に苦しんでいました。
19歳の頃からつき合い始めたという元夫は、一緒に暮らし始めると、だんだんと過剰な要求をするようになっていったといいます。振り返って感じる、元夫への違和感をつづってもらいました。

元夫を喜ばせたくてやっていたことが裏目に

なんでも人のせいにするモラハラ夫の言い分

新婚当時、元夫がお風呂に入っているときに、脱衣所に、タオルと替えのパンツ、靴下、シャツを用意しておいたら、最初は感謝されていたのに、そのうち当たり前になり、やっていないとどなられるようになりました。

似たようなことがいくつもあります。

元夫が好きそうなテレビ番組を見つけたときに、喜ぶだろうなと思って録画しておいたら、初めのうちは「よく気づいたな。ありがとう」とお礼を言われていました。でも、何度か続けると、夫が帰宅したときにテレビをつけて好きそうな番組がやっていたら、「これ録画してるんか?」と当たり前のように尋ねられるようになりました。

「してないよ」と答えると、「は? 俺が好きそうだと思わなかったんか? なんで録画してないんや! いやがらせか!」とキレだして、機嫌が悪くなるので大変でした。おまえの好きな単発番組なんか知らんがな。わしゃエスパーかい!!

悪いことはすべて周りのせいにしていた元夫

なにか起きるたびに、すべてが私のせい。マフラーがなくなったときも、「俺のマフラーがない! どこに隠したんや!」。ティッシュの箱が見当たらないときも、「おい、ティッシュは!? どこに隠した!」。

なんで私が隠すかね。「隠すことによって私になんのメリットがあるの?」と言い返したことを今も覚えています(じゃあどこにあるんや! とますます逆ギレされましたが)。

なんでも私のせいでしたが、今思うと、それは私だけに向けられたものではありませんでした。仕事がうまくいかなかったら、全部周りのせい。買ってきたゲームがスムーズにクリアできなかったら、ゲームのせい。運転中、自分のミスでおばあさんをひきそうになったら、おばあさんのせい。その都度、「クソゲーが!」「ひいたろかクソババアが」と暴言を吐くのを横で聞くのがつらかったです。

こんな元夫なのに、外面は人一倍いいので、知り合いからは、穏やかで優しくて温厚だと思われていました。今も、結婚生活をふり返り、「私にも悪いところがいくつもあった」と反省したりすることもあります。

なんでもかんでも人のせいにする元夫は、きっと全部私のせいにして過ごしているでしょうが、そうだとしても、知らんわ勝手にしてくれと思えるようになったので、私も強くなったなと実感しています。

【ヨシダテルミーさん】 地方在住の主婦。19歳で初めてつき合った男性と28歳で結婚し、33歳で離婚。現在はワーキングマザーとして、6歳の娘と2人暮らし。インスタグラム(@teruminoyoshida)で発信する、モラハラ夫との生活をつづった手書き投稿が注目を集める