カリスマ節約主婦として人気の若松美穂さん。40代となって、家族のために家事をがんばってきたこれまでから、少し考え方が変わってきたと言います。肩の力が抜けた、アラフォー世代ならではのラクチン家事術を教えてくれました。
すべての画像を見る(全8枚)子どもの成長とともに、もっとラクで家族が心地いい家事へと変化
「子どもが小さかった頃の私は、なんでもがむしゃらに、がんばりすぎていたのかもしれません。でも子育て世代はがんばるのが当然、だとも思っていました」と、当時を振り返る若松美穂さん。
カリスマ節約主婦として、さまざまな生活の知恵や工夫を紹介し、読者の共感を得てきた若松さんも40代に。長女は20歳、二女は15歳になりました。
「昔はあれもこれも、すべてきちんとしなくちゃ!という思いが強く、家事に時間をかけすぎていたのかも。でも子どもが成長して、自分の活動のために外で時間を割くようになったり、働き盛りの夫も仕事で帰りが遅かったりと、みんなが家で過ごす時間が減ってきました。そうしたら、忙しいのはみんな一緒。私ひとりでがんばる家事ではなく、家族みんなが協力して、ラクになるような暮らし方に変わってきたんです」
それはいきなりのシフトチェンジではなく、とても自然に訪れたと言います。「主婦ひとりでがんばりすぎない。それなのに、家族から不満も出ず、みんなが心地いいと思える暮らし方」を実践する若松さんに、そのコツや考え方を伺いました。
家族が自然に手伝うきっかけをつくる!自分が効率的にできるように準備をしておく!
●次に使う人のために、洗面台にはコロコロを
「長女はとくに、おしゃれ命の年頃なので、洗面台を占有する時間が長くて。夫はあきらめて、横でひげをそっているくらいです」と笑う若松さん。落ちた髪の毛は自分で掃除、が基本。コロコロを常備してから、みちがえるようにキレイになったそう
●ゴミ箱をあちこちに置き、見つけた人が捨てる習慣を
「ちょっとしたゴミは、見つけたらすぐに片づけるようにしていましたが、それをさりげなく家族にアピール」と、若松さんは小さなゴミ箱をあちこちに配備。気づいたら、家族みんなが拾って捨てるように
●ゴミ箱にゴミ袋を1枚追加しただけで、手入れがラクに
「以前はゴミ箱に直接レジ袋を入れていたから、生ゴミで汚れるたびにゴミ箱ごと洗っていたんです。でも汚れよけ用に、大きめのゴミ袋を1枚プラスするだけで、手入れする手間がぐーんと減りました」
●調理中に出る生ゴミはポリ袋1枚あれば、終了と同時にあと片づけも終わります
キッチンのシンクに、生ゴミ用の三角コーナーなどを置いていない若松さん。「ポリ袋1枚用意して、そこに生ゴミを入れていけば、調理が終わると同時に、ゴミ処理も完了。シンプルな方法ですが、三角コーナーの置き場所も掃除も不要で、袋ごとポイするだけだから簡単ですよ」
お風呂道具を掃除しやすい形に替えてからは手入れがラクに
カビが発生しやすい浴室は、お風呂道具の手入れも大変。「溝や折り返しがあるものは汚れやすいし、以前は毎日洗っていました。これは溝がなくて汚れがつきにくいから、洗うのもラク。意外なほど時短になりました」
●家の中を移動するときに見つけた汚れはその場で掃除しています
手軽にササッと掃除できるハンディーモップは、大のお気に入り。部屋を移動するときは、いつも片手に持って掃除しているそう。「私、背が高いでしょ。だから部屋を移動するとき、モップを高く持ち上げながら歩くだけで、天井近くにたまりがちなホコリを一掃できちゃうんです」。大掃除が不要な秘密はここにある!?
●リミットを決めるとちょこっと掃除がグンと楽しくなります
「濡れティッシュ1枚で、身の回りをキレイにする!」「捨てる前のスポンジを使って、これが真っ黒になるまでキッチン掃除」「○時○分まで、集中して掃除」など、自分なりのリミットを決めて掃除することも。気が向いたときに、ゲーム感覚でするだけで、家じゅうピカピカに!
【若松美穂】
1972年、宮城県生まれ。お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすエッセレポーター。料理好きの夫と長女(17歳)、二女(13歳)の4人家族。著書に『
理想と違う自分を好きになる』(双葉社)『
主婦が幸せになる53の方法』(双葉社)など