書き慣れたボールペンで書いても平気?

 日頃使い慣れているからと、ボールペンで手紙を書く人も多いのでは。ダメというわけではありませんが、ボールペンはメモをするための道具。気持ちを伝える手紙には、万年筆がおすすめです。

 落ち着きのある筆跡になりやすく、インクのにじみ・色の濃淡が、情感豊かに伝わります。また、やや技術的な難しさはありますが、和紙と相性がよい、毛筆や筆ペンも◎。柔らかな筆先の、トメ、ハネ、ハライの線により、味わい深い文字となります。

読みやすい書き方ってある?

 書き方のマナーを考えるとき、大切なのは「相手にとっての読みやすさ」。

 たとえば、一般的に、行の最初は、1字下げるという書き方が基本とされています。しかし、「相手にとっての読みやすさ」を考えると、1枚にぎっしり書いてある手紙よりも、適度に空白が取られた手紙の方が親切です。

マナーは相手のために
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 あえて書き出しをずらす、文章の区切りのいいところで、早めに改行する、段落ごとに1行入れることで、空白ができ、読みやすくなります。ぜひ受け取る相手の方のことを考えて、工夫してみてください。

 また、絵柄がある場合は、文字が絵柄にかからないようにしましょう。文字が読みにくく、雑な印象になってしまいます。

 ちょっとした心配りで、相手の心に残るワンランク上の手紙になりますよ。

【青木多香子さん】

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント。「人を癒し、励まし、幸せにする」手紙を広めるために雑誌、書籍、セミナーなどで活動。ブログ「

手紙、おくります。