最近、体重を測っていますか?体重計に乗るのが面倒!とか、現実を知るのがこわい!など、測らない人も多いのではないでしょうか。でも、いちばん身近に、数字で自分の体を観察できるのが体重なんですよ。

 体重の正しい測り方を知ることは、ダイエットを成功に導く近道!管理栄養士の亰須薫さんに、体重計を活用した効果的なダイエットの方法をお聞きしました。

体重計
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毎日、同じタイミングで測る

 体重は1日のなかでも、測るタイミングによって変わります。食事の量でも変わるので、それで体重が増えた、減ったと一喜一憂するのはナンセンス!毎日が難しくても、できるだけ同じタイミングで測ると条件もそろい、本当の体重がわかるようになります。

朝いちばんのトイレのあとに測る

 朝起きて、ご飯を食べる前にトイレをすませたあとが、体がいちばんカラに近い状態。自分の本当の体重を知るためには、このタイミングに測るのがおすすめです。トイレの近くなど、朝の導線上の目につくところに体重計を置いて、朝測る習慣をつけましょう。

 ちなみに、カーペットやマットの上などやわらかい場所に置いてしまうと、誤差が生じるので、かたくて水平な場所に置いてくださいね。

1週間の体重の動きをふり返ってみる

 最初の1週間は、前の日と比べて体重がどのように変化するのかを観察してみましょう。前の日にどんな生活を送ったのか、ふり返ってみることが大事。これは、自分の“やせポイント”を探すのが目的です。

測る

測ったあとはやせポイントをチェック!

たとえば前日の…
●夜の食事の時間、食べた物、量
●水やお茶など飲んだ水分の量
●便通の有無
●歩いた時間や歩数など、体の動かし方

 普段意識してみたことがなくても、生活をふり返ってみると、意外なことがわかってきませんか?たとえば、仕事が忙しく夕ご飯を夜遅くにしっかり食べたら体重が増えてしまったとか、歩いて遠くのスーパーまで買い物に行ったら体が軽いとか…。体重の増減の原因が何なのか、自分なりに分析。

 1週間の生活をふり返ることで、増減の原因がわかるようになり、自然とやせポイントがみつかるというわけです。

水

 効果的に自分の生活をふり返るために、ちょっとしたメモ書きでもいいので記録を残しておくこともおすすめします。手帳、スマホのメモやアプリなど、自分が続けられそうな方法をみつけてみましょう。

 体重の増減を体重計でチェックしながら、生活のパターンを見直してその原因を知る。これが、ダイエット成功への第一歩です。

 体重計を活用して、ナイスな体を手に入れてくださいね!

【亰須 薫さん】

管理栄養士。フィットネスクラブにて勤務したのち、現在はメタボ予防・改善プログラム(特定保健指導)に携わり、自治体や企業での健康教室講師などで活動中