今、赤字じゃなくてもこんな人は危険!

・貯蓄がない・保険が少ない

 収支トントンで赤字ではないけれど、貯蓄もできていない家計。子どもが成長して教育費が増えると、たちまち赤字に陥ります。また、減収や家族のケガなどの急なアクシデントにも弱く、借金を抱えてしまいがち。保険の保障が少ない人も、万一で家計は窮地に

・子ども手当を生活費として使っている

 子ども手当は当初予定していた支給額が徐々に減り、今年度からは所得制限の導入も議論されています。今後もずっと制度が続くとは限らず、続いたとしても減額の可能性が。あてにしすぎると、制度の変更で大打撃!「貯蓄は子ども手当だけ」という人も要注意です

・ボーナス・残業代が不可欠

 景気の動向にもっとも左右されるのが、ボーナスと残業代。家計の余力として、なるべく貯蓄するのが正解です。安心して使いきっていると、急な減収であわてる事態に。とくに、ボーナスや残業代をあてにして多額の住宅ローンを組んでいる人は、高リスクを自覚して

・妻の収入が生活に必須

 妻がパートやアルバイトの場合、勤務先の業績が悪化すると真っ先にリストラの対象に。また、「今は貯蓄できないけど、子どもの手が離れたら働くから大丈夫」と思っている人も、今の時代十分稼げるパートがすぐに見つかるとは限りません。期待しすぎると落とし穴に

・住宅ローンの金利が変動金利

 市場の動向によって上下する変動金利ローンは、家計の不安定要因。今後金利が上昇すると、住宅費も上昇します。とくに、低金利を利用して限度額いっぱいまで借りている人は、低金利のうちに貯蓄に励んで、繰り上げ返済で負担を減らしておくことが必須!

【藤川 太さん】

家計の見直し相談センターの看板FPとして1万4000世帯以上の家計を診断。マスコミ出演も多数。著書に『

カラー版 一番やさしい資産運用の教科書

』(西東社)など