食品偽装の問題などが話題になっている昨今。正しい知識を身につけて、賢く食材選びを!チェックすべきポイントを、女子栄養大学栄養クリニックの管理栄養士・新井麻子さんに教えてもらいました
しょうゆは種類がいろいろあり、どれを選んでいいかわかりません…
火を入れるor入れない、料理の仕上がりによってチョイス
丸大豆しょうゆは、まろやかな風味。対して、脱脂加工大豆使用のものはすっきりキレのある味わいです。また、煮物などにあまり濃い色をつけたくないときは薄口しょうゆを、刺身などしょうゆの香りをそのまま味わいたいときは生しょうゆなど、用途によって選びましょう
丸大豆しょうゆ
大豆を丸ごと使って製造したもの。特徴はまろやかさとほのかな甘味。どんな料理にも使える
薄口しょうゆ
塩分をやや高くして発酵を抑え、色がつくのを防いで製造。煮物やお吸い物を淡い色に仕上げる
生しょうゆ
発酵・熟成後に火を入れる過程を省き、絞ったままの状態が生しょうゆ。もろみの香り高く、刺身などに向く
減塩しょうゆ/薄塩しょうゆ
減塩しょうゆの塩分は通常の5割程度、薄塩しょうゆは通常の8割程度。塩分が気になる方におすすめ
お酢の種類による違いが知りたい!
原料の違いで、風味も変わる。用途によって使い分けを
原料のテイストがストレートに伝わるのがお酢。とくに果実酢は、その特長を味わうのにもってこい。オールマイティな米酢から、オリジナリティある果実酢まで、料理によって使い分けると、おいしさの幅が広がります
穀物酢:
米、トウモロコシ、小麦などの穀物を発酵させてつくられる。さっぱりした酸味
米酢:
米を原料にしたもの。穀物酢にくらべると酸味がまろやか。和洋中の料理全般に使える
果実酢:
最近人気の果実酢。ブドウからつくられるバルサミコ酢も、果実酢のひとつ
― 食材の上手な見分け方、選び方 ―