(1) 共通の目標を持つ

夫婦で共通の目標を持って、その目標に向かって貯蓄をして達成してみましょう。最初は少しハードルを低くして、旅行費用や夫婦で欲しいと思っている家電や車などの二人や家族で使うための購入費用を貯めて達成させ、徐々にそのハードルを上げていきましょう。大切なのは、夫婦や家族が喜ぶことを目標にして達成させることで、ライフイベントとそれらに必要なお金をどのように貯めていくか、などの意識を高める効果が期待できます。

(2) 夫の口座から先取りで貯蓄をする

お金を持つ夫婦
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夫の貯蓄に対する意識が低いなら、夫の口座から毎月定額を先取りで貯蓄をすることを提案してみましょう。もちろん、夫が自由に引き出せないような共通の口座にスイングさせるのがコツです。例えば毎月5万円、ボーナス時は夏冬それぞれ20万円と設定すれば、年間100万円の貯蓄が可能になります。お金に無頓着で、「面倒くさい」が口癖な夫向きの方法です。

(3) 家計を共有する

家計簿アプリでは夫婦でお互いの収入や支出を共有する機能があります。家計を共有し、「見える化」することで、夫の意識が高くなるものです。例えば、1か月にかかる出費にはどのようなものがあり、家賃や公共料金といった固定費や食費などの生活費が毎月いくらかかっているのかなどです。家計簿アプリにはクレジットカードなどのキャッシュレス決済を自動入力してくれる機能があるので、生活費専用カードを決めて管理をすることで、お互いのお金の使い方の意識も高まるでしょう。毎月お金の締め日(一般的には給料日の前日)には、お金の話し合いを重ねてよりよい家計へとつなげていきましょう。

(4) プロに相談する

妻のアプローチもむなしく、なかなか家計に協力的になれない夫の場合は、ファイナンシャルプランナーのようなお金の専門家に、現状の家計と今後の見通し、具体的な対策や改善方法などの提案を二人で受けることをおすすめします。第三者からのアドバイスを受けることで、妻から言われるよりも説得力が増し、それらアドバイスにも耳を傾けてくれることでしょう。

夫婦のお金に対する価値観や温度差をできるだけ近くするために、日ごろから些細なことでも話し合える関係性を築くのも大切です。