新型コロナウイルスの影響で、アウトドア需要が高まっていますよね。どうやらそれは、アメリカでも同じなようです。
今回はアメリカ・シアトルに家族で暮らすNorikoさんに、パンデミックで需要がますます増えた週末キャンプをテーマにレポートしてもらいました。
アメリカ人家族は、週末どこへ行く?
新型コロナのパンデミック宣言から迎えた2度目の夏休み。今年も昨年同様、週末キャンピングに出かけるのみとなりました。アメリカのキャンプ場は広々としていて、密とは無縁。シアトル近郊のキャンプ場3か所を予約して訪れましたが、どこも当日の空きなし! アメリカ人は本当にキャンピングが大好きです。小さな子ども連れだと、水辺のキャンプ場なら間違いなし。水鉄砲ひとつで、ずっと飽きずに遊んでくれます。
私自身、毎年キャンピングに出かけるようになったのはここ10年の話ですが、持ち物など準備にもすっかり慣れました。今回は、わが家のキャンプですっかり定番となった便利な品々を紹介したいと思います。
●キャンプの食材はどうする?
外で食べれば、何でもおいしい。キャンピングを始めてから、本当にそう思えるようになりました。わが家の人気メニューは、朝にパン食、夜がバーベキューです。昼はキャンプ場周辺を散策がてら、現地調達。家から持っていく食材は、以下のような感じになります。
【キャンプの食材例】
・イングリッシュマフィンその他のパン
・卵
・ベーコンまたはハム
・グリル用の野菜
・フルーツ
・インスタントのスープなど
・バーベキュー用の肉や魚、野菜
・サラダ用の野菜
・パンなど
・(たまにスープも手作りして、朝食用に残す)
・メキシカンチップスとサルサなど
・スモア用のチョコレートやマシュマロ、クラッカー
あとは水、ジュース、わが家の場合はビールとワインも必須(笑)。
調味料は、普段からテイクアウトやミールキットで付属する小袋や小瓶をキャンピング用にせっせとため込んでいます。しょうゆ、バーベキューソース、マスタード、ケチャップ、ドレッシング、マヨネーズ、メープルシロップ、ワインビネガー、蜂蜜など。あとは、塩、コショウ、油、バター、トマト缶があれば、なんとかなるものです。
キャンプ場があるようなエリアは大体農園の近くなので、地元でとれた新鮮なフルーツや野菜、卵が安く手に入ります。海辺ではアサリやエビ、カニ、カキなども!
今年は1度、すき焼きディナーに挑戦したことがあります。牛肉や豆腐、しらたき、野菜、うどんまで持ってきたのに、ついうっかり割り下のことを忘れていました。しかし、たまたま持ってきていた、しょうゆ、メープルシロップ、インスタント味噌汁で代用。意外にもすき焼きに合い、おいしく食べられました。
また、ヒットしたのがもうひとつ、ドレッシングに漬け込んで焼くだけのチキンのバーベキュー。スモークサーモンに付属していたディルドレッシングをマリネ液として使ったのですが、家族に大好評でした。簡単なので、ぜひお試しください。
●車がいつもパンパンになってしまう理由は?
昨年買って良かったなと実感するのは、虫よけカバー付きの大型テントと折りたためる簡易マットレス。テントはずっとふたり用のものを使っていたのですが、部品が壊れたのを機に2代目は最大10人用(!)にしました。
10人用と説明には書いてあったものの、実際は4、5人用だと思います。わが家は3人なので、そこに簡易マットレスを3枚敷いてぴったりのサイズ感。虫よけカバーのあるラウンジスペースが付属し、蚊や蝿を気にせず、ワインや食事を楽しめるようになりました。
テントも簡易マットレスもコストコのセール品。車のトランクで場所を取りますが、快適度はグッと上がって、かなり重宝しています。そのほかには、こんな感じです。
・寝袋、枕、簡易マットレス用のシーツ
・折りたためるアウトドア用の椅子とテーブル
・スキレット類、包丁やまな板、トング、その他キッチンガジェット
・テントを組み立てる際に使うハンマー、たき火に使う斧やマッチ、簡易清掃用具
・環境にやさしい自然由来のソープ、キッチンタオル数枚
・ビニール製テーブルクロス
・懐中電灯、卓上ランプ、虫よけキャンドルなど
最近、食器やカトラリーは使い捨てのものが多くなりました。その場で大量の水やソープを使って洗うとなると、手間もかかるうえ、むしろエコではなくなるような気がします。異常気象のせいかここ数年、山火事防止のため、たき火禁止になることが多々あるのですが、そういう時のために簡易コンロも必要です。
あとはキャンピングに限らず旅行で持っていく、着替えや身の回り品になります。ちなみに、キャンプ場にはトイレのほかコイン式シャワーもありますが、週末キャンプで利用することはめったにありません。家族で行くならカードゲームやボードゲームもてっぱん。親子で読書好きなので、本も数冊持参します。ハンモックがあれば、屋外で最高の読書タイムとなりますよ!
山や星空の観察に、双眼鏡や望遠鏡もあると楽しいはずです。わが家ではキャンピングの際、父子のキャッチボールが習慣となりつつあり、ボールとグローブも加わりました。毎年、息子の成長が見られるようでうれしいですね。今年はテント設営、撤収のお手伝いもしてくれました。
日本は今、秋真っただ中。なかなか落ち着かない状況ですが、感染対策をしっかりして楽しい季節を過ごしてみてください。
【Norikoさん】
アメリカ・シアトル在住で現地の日系タウン誌編集長。フリーランス・エディター/ライターとしても、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する。著書に『
アメリカ西海岸ママ~日本とは少し違うかもしれない、はじめての妊娠&出産~』(海外書き人クラブ刊)、共著書に『ビックリ!! 世界の小学生』(角川つばさ文庫)