【問題1 回答】「フード・マイレージ」とは何?

(1) 輸入食料のうち飛行機で運ばれたもの

(2) その国の環境を生かして食料づくりをすること

(3) 食料の輸送に伴う環境への影響を計るものさし

答えは「(3) 食料の輸送に伴う環境への影響を計るものさし」です!

【問題1 解説】


何かと話題を集める環境問題。「フード・マイレージ」とカタカナで言ってしまうと、取っつきにくくいですが…。たとえば、「地産地消」もエコロジカルな取り組みの一つですよね!
「地産地消」を生活の中に取り入れることで、エコに取り組みながら地域の新鮮なものをおいしく食べることができます。
食べ物の生産地を調べた上で選ぶようにすれば、鮮度や安全性に対する意識も高まりそうですね。

「フードマイレージ」とは食料の輸送による環境への負荷や影響を計る指標になります。
食材などを運ぶために用いられる飛行機・船・トラック等の輸送手段。これによってCO2が排出されます。

農林水産省の試算を紹介します。たとえば、東京に住んでいる人がブロッコリー1個(250g)を買う場合、アメリカ(西部のカリフォルニア州)から輸入したブロッコリーでは、「フード・マイレージ」は0.25kg×8,579km=2,145kg・km。この輸入によって排出されるCO2の量は51gとなります。

一方、愛知県から輸送したブロッコリーの「フード・マイレージ」は、0.25kg×298km=75kg・km。CO2排出量は13gとなります。

この違いは、約3.92倍! CO2の排出量に4倍近くもの差があるとは…。非常に大きな違いです。

【問題2 回答】栽培漁業とは何?

(1) 魚を育てるために山に植林すること

(2) 魚を孵化させてある程度まで育てて、放流する漁業

(3) 生け簀を山の中につくって魚を育てる産業

答えは「(2) 魚を孵化させてある程度まで育てて、放流する漁業」になります。

【問題2 解説】


さて、こちらもよく耳にする「栽培漁業」という言葉。いったいどういうことを表すのでしょうか?

魚は卵から稚魚になるまでの期間が、自然界で生き残る上で最も厳しい時期とされています。
外敵から身を守ることができる安定した状態になるまで人間の手で保護し、その後、その魚が成長するのに適した海に放流し、自然の海で成長したものを漁獲することを栽培漁業といいます。

対して、養殖漁業は、魚を生け簀や水槽などで育てて出荷するものです。最後まで人間の管理下で育てるということですね。

限られた水産資源のなかで安定的に漁業を続けるために、継続的なプランの中で運用されています。魚類ではヒラメ、ニシン、マダイ、キジハタ、カサゴ、トラフグ、かれい類(マコガレイ、マツカワ、ホシガレイ)、甲殻類ではクルマエビ、貝類ではアワビ類、ホタテガイ、アサリなどの栽培漁業が行われています。

【問題3 回答】日本にはいくつ島がある?

(1) およそ3800

(2) およそ4800

(3) およそ6800

答えは「(3) およそ6800」です。

【問題3 解説】


日本が四方を海に囲まれた国であることは、だれもが知っていると思います。その中で一番大きな島はもちろん、本州です。それ以外の島だと、北海道や四国、九州などがすぐに思い浮かぶと思います。でも、じつは日本には多くの無人島があるのです。

公益財団法人日本離島センターによると、日本の有人島数は416島、無人島は6432島とのこと。とてもすべての名前を覚えられるような数ではありませんね。

また、世界には193か国(国連加盟国)の国がありますが、国の周りが海という国家は47か国しかないようです。ちなみに、世界で一番大きな島はグリーンランド(デンマーク)。

四方を海に囲まれた国もたくさんあるのではないかと思いがちですが、意外と世界でも限られているようで、その多くは小さな島国です。その中でも日本は有数の海洋国家のようで、日本の権利がおよぶ海域の面積は世界第6位の広さを誇り、約447万平方キロメートルもあるんだそうです。

これらの問題、じつは現在の小学校で習う範囲を元につくられています。小学校の社会科では、地図記号や各地域の名産品や平野、山脈などの地理的知識から、歴史的事件の年号といった日本史、さらには民主主義の根本である議会政治のあり方など、幅広いジャンルを学びます。逆に言えば、一般常識、教養の基礎が詰まっているといえます。

新装版 できますか? 小学校で習った社会科

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