お出かけを思いっきり楽しめない今、SNSで毎日をアップデートしてくれるファッションを探したり、コーディネートを発信して楽しむ人が増えています。
そんななか、インスタグラムやTwitterで絶大な人気を集めているのが、イラストレーター・珍田さんが発信するファッションイラストです。美しいイラストの魅力はもちろん、「こんなコーデなら明日がちょっと楽しくなりそう」「こんな服装ができたら自分を好きになれそう」といったポジティブなメッセージを感じられるコーディネート提案で、幅広い世代から支持されています。
今回は、珍田さんの最新刊『明日がちょっと、楽しい服-TINDA’S TIMELESS OUTFIT-』(KADOKAWA刊)より、この本の編集者であり、ESSEonlineでもファッションコラムを執筆する、編集・ライターの野田春香さんに、晩夏におすすめの“珍田流コーディネート”を解説してもらいました。
今日の自分が好きになる、普段着の楽しみ方
珍田さんは、イラストコミュニケーションサービス「pixiv」での二次創作絵で人気を集めた絵師。ご本人が大のファッション好きで、SNSで発信する私服コーデ写真とイラストがファッション好きにも支持され、人気が広がりました。
珍田さんの最大の特長は、ごくベーシックなアイテムをおしゃれに見せるコーデ術。白Tやデニム、ボーダーなど、ベーシックな服を楽しむアイデアが満載なんです。数あるコーデのなかから今すぐ使えるスタイルをご紹介します。
●白T×デニムのタイムレスコーデは“小物”で遊ぶ
夏の鉄板、白T×デニム。「そもそもデニムって単品でかわいいんです。シンプルに着るほどデニムのよさが際立ちますが、引き算しすぎると生活感が漂ってしまうことも。シルエットをつくることでぐっとおしゃれになりますよ」と珍田さん。
例えば、“テーパードタイプのデニムはできる限り足首を見せてスタイルよく”“ワイドパンツのときはソールが高めの厚底スニーカーを履くと全体のバランスがうまくとれる”(画像左2体)など、ちょっとしたコツでスタイルアップがかない、洗練された印象にランクアップ。
また、手持ちのデニムでもロールアップさせたり、合わせるスニーカーを変えたりするだけで雰囲気が変わります(画像右2体)。新しくデニムや小物を買いたすときの選び方の参考にもなりますよ。
●シンプルコーデはアクセサリー使いでぐっとおしゃれに
こちらもサッと仕上がるカットソー×パンツのワンツーコーデ。アクセサリー使いが得意な珍田さんによると「アクセサリーを多めに使うだけでシンプルなスタイルも上級者に見えます。ベルトひとつ加えるだけでも締まった雰囲気に」とのこと。
“着る服がない”と思いがちな人も、もしかしたら買うべきは服ではなく小物かも? リングやバングル、イヤリングなどの使い方が絶妙なので、まねするだけおしゃれに仕上がります。
●ボーダーはテーマをもたせて着ると垢抜ける
シーズンレスに使えるボーダートップス。これも珍田さんの手にかかれば旬の雰囲気に。「ボーダーもデニムと同じで、ただ着ただけにならないよう、テーマをつくるのがおすすめです。左のコーデはフレンチシック、右2体のコーデはマリンルック」(珍田さん)。
お嬢さんらしい黒のフレアスカートがあれば簡単にフレンチシックが仕上がるし、リゾーティーな小物があれば簡単にマリンルックに。たったひとつのアイテムでテーマのあるコーディネートになってすてきに見えるのがいいですよね。また、どちらのコーデも黒が引き締め役に。珍田さんは黒アイテムの使い方のバランスが絶妙なので、一度まねしてみてほしいです。
珍田さんが提案するのは、タイムレスに使えて、だれでも持っていそうなベーシックアイテムばかり。だから手持ちのアイテムに置き換えてまねできます。それでいてオシャレに見えるのは、着こなし方と小物の使い方に秘訣あり。すぐに使えるテクニックばかりなので、ぜひ取り入れて日々のおしゃれを楽しみましょう。