気づくと家の中のものが増えていて、すっきりしない。また、なかなか捨てられないものを、とりあえず棚などに押し込んで見ないふりをしてしまう…という人も多いのではないでしょうか? とくに年齢が上がってくると、さらにものが増えがちになります。
そこで、「これからはもっとすっきりと暮らしたい!」と考えている人に向け、現在60代・カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、50代から定期的に見直したい、意外とものがたまりがちな場所を5つ教えてもらいました。
意外とものがたまりがちな5つの場所
知らず知らずのうちに、ものがたまってしまう場所を紹介します。
現代の日本では、ものがあふれているので、ごく普通に生活しているだけで、家の中にどんどん、不用品がたまっていきます。とくにたまりがちな場所を定期的に見直しておくと、あとで片づけに苦労しなくてすみますよ。
●その1:冷蔵庫・フリーザー
最初に見直してほしいのは、冷蔵庫とフリーザーです。
「冷蔵庫に入れておけば、なんでも長持ちする」と過信している人が多い上に、いったん扉を閉めると中が見えないため、食べ残しや、買ったけれど食べない瓶詰めや調味料のチューブがいつのまにかたまっていきます。
冷蔵庫がいっぱいじゃないと不安な人、料理好きの人、安売りのときに食材をたっぷりためこむくせがある人、料理をつくりすぎる人、どんなものも「捨てるのはもったいない」と思う人はとくに要注意。
安物買いの銭失いである私の夫も(夫はタメコミアンタイプです)、ファーストフードで余ったケチャップを持ち帰り、いつまでも冷蔵庫の扉のポケットに保存しています。
●その2:ベッドの下
ある程度の広さがあり、いったん押し込んでしまえば、中身をいとも簡単に忘れてしまうベッド下も、ものがたまりやすい場所です。
ベッド下専用の収納ケースもありますが、ここは湿度が高いので、知らないうちに虫がわいていることもあります。実際、私のブログの読者の方がそうした体験をしたことも。
そもそも、ベッド下に入れてしまうのは、「今の生活に必要がないもの」ですから、不用品である可能性がとても高いのです。私も若い頃、通販でベッド下専用の収納ケース(木製)を買って、Tシャツや雑誌を入れていましたが、すべてろくに使わず、数年後に捨ててしまいました。
寝室にはよけいなものを置かない方が、安眠することができます。
●その3:家具の上下左右
収納家具の中に収まりきらないものや、どこに入れていいのかわからない形のものを、とりあえず家具の上に置き、下に押し込み、家具の横と壁の間に入れてしまうことがあります。
本来はものを置く場所ではない洋服ダンスの上に、平たい箱をどんどん積み重ねてしまったり、家具と家具の間に、大判の本を入れてしまったり。
ものを置いたそのときは、違和感があっても、そのうちその風景に見慣れてしまうので、ときどき、第三者になったつもりで、家具のまわりを見てください。そこにあるべきではないものが、見つかるのではないでしょうか?
●その4:台所の棚や引き出し
キッチンは、食材、調理ツール、食器と、食に関する3種類のものが集まる場所ですが、日本は食文化が豊かなので、この3つとも数が増えがちです。
パントリー(食料品を入れるスペース)の引き出しや棚をあけると、いつのまにか、日持ちのするお茶やインスタントラーメン、缶詰、スナック菓子などが増えているのではないでしょうか。別の棚には、引き出物でもらったり、自分で買ったりした調理家電やツール、さらに別の棚には、タッパーやラップ類など。
いったんしまいこむと、中身を忘れてしまうので、まめに見直してみてください。
●その5:車のトランク
最近の車は、機能性や装備が向上しているので、トランクもひろびろとしています。そのため、ついうっかり、よけいなものまで詰め込みがちです。
その結果、車に載せて走る必要のないものまで、トランクに入っていることがあります。クッション、ガソリンスタンドでもらったティッシュペーパーの箱、毛布、ぬいぐるみやその他の装飾品など。もう使わないチャイルドシートをそのまま載せていることもあるでしょう。
車のトランクにものを載せすぎると、燃費が悪くなる一方です。ときどき見直して、載せなくていいものは撤去しましょう。
ここで紹介した場所以外にも、庭にある物置、トランクルーム、実家など、外部の収納スペースに、ものがたまっていることもあります。
普段の生活で目にしないこうした場所は、いったん収納してしまうと、その結果に直面しなくてすむ、格好の「物置場」または「倉庫」となっているでしょう。
しかし、ものは消えないので、いつかは押し込んだものを片づけなければなりません。ためこみすぎる前に、不用品は捨ててしまいましょう。