自分の家を切り盛りし、暮らしのルールが固定化されていることが多い40代。でも、思いきって「当たり前のように使っているモノ」をなくしたり、ほかのモノに替えたりするだけで、途端に暮らしやすくなることも。 ここではキッチンで捨てたモノとその理由を、整理収納アドバイザーのふっこさんに聞きました。44㎡の築古マンションですっきり暮らす達人の提案、ぜひ参考にしてみてくださいね。

水きりカゴの代わりにティータオルを

水きりカゴの代わりにティータオルを
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当たり前を捨てて目指したのは、暮らしに合った使い勝手のいいキッチン

収納の少ない築古マンションに引っ越して10年。「収納が少なくてもスッキリ暮らしたい」と、10年間で手放してきたモノはたくさん。
なかでもキッチンは夫も使うので、「スッキリ」と「使い勝手」の共存を目指してきました。40歳の今、手放してよかったモノとその理由をご紹介します。

スッキリにこだわりすぎない、夫婦で使いやすいキッチン
スッキリにこだわりすぎない、夫婦で使いやすいキッチン

●捨てたモノ1:調味料の詰め替えとラベル外しの「手間」

見た目の統一感を出しスッキリさせたくて、調味料をシンプルなケースに詰め替え、派手な色のラベルを外していたことがありました。一見スッキリなのですが、心地よい暮らしの本質ではないなと気づいたのです。

わが家の定番調味料
わが家の定番調味料

詰め替えやラベルを外すと、賞味期限がわからなくなったり。それならばとマステに期限を書いて貼るも、その作業がひと手間増えてしまったり。

わが家は夫もキッチンに立つことが多いのですが、詰め替えやラベルを外すと、もはやどの調味料なのかわからなくなるとクレームまで!

夫婦の共有部分はとくに、使い勝手がよくないことには暮らしの質も上がらないなと反省。それ以来、見た目にこだわる調味料の詰め替えやラベル外しは手放しました。

●捨てたモノ2:ためグセがつく「水きりカゴ」

水きりカゴを手放したいちばんの理由は、食器を戻さないことが習慣になってしまったから。
食器を洗い、シンク内に設置した水きりカゴにそのまま放置。そこから食器を使い、また上に重ねるという負のループができあがっていました。

水きりカゴによってシンク内に死角もでき、掃除もしにくかったです。水きりカゴのヌメリを取るのも手間でした。

乾いたらサッと食器収納場所へ
乾いたらサッと食器収納場所へ

水きりカゴを撤去しティータオルに代えてからは、洗った食器は収納に戻すように。

ワークトップに洗った食器を置くので、作業スペースをあけるためにも、自然と戻すようになったのでした。

その流れでティータオルは洗濯機へ。シンクも見渡せるようになり掃除もラクに。水きりカゴを手放したことで、キッチンが循環するようになりました。

●捨てたモノ3:あって当然と思っていた「キッチンマット」

洗い物の水がはねたり、調味料をこぼしてしまったり。そんな対策にキッチンマットは、あって当然と思っていました。

ですが、いざ試しに置かないでみると、思ったより水もはねなければ、調味料もこぼさないものだとわかったのです。もしそうなったときは、サッと拭けばよし。

マットなしのスッキリキッチン
マットなしのスッキリキッチン

それ以上に、マットを置かないことで洗濯物が圧倒的に減りました。毎日マットに掃除機をかけて、さらにマットを外して床の掃除をして、という手間もなくなります。

また、40代という中年二人暮らし、マットの端に引っかかって、つまずきそうになることもゼロに。

キッチンマットひとつでコレだけのことが手放せたので、「あって当然」なモノを見直すいいきっかけにもなったのでした。

●手放す前に、まずは実験してみる

手放すことは、少し怖さもあって勇気のいることだったりします。そんなときは処分する前に期間を決めて、手放しても大丈夫か実験を。
「なくて大丈夫だな」とわかれば、自信を持って手放していけますよ。

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