リビングにはソファとテレビ、こども部屋には勉強机…。絶対必要と思っている家具も、暮らし方によってはなくてもいいことも。とくに大型のものを減らせれば、それだけスペースが広々使えます。
子ども4人の6人家族が55平米の家に暮らしているのに狭さや不便さは感じないという、整理収納アドバイザー・みくろママさんのお宅。コンパクトな家でも家族がのびのび暮らせる、その秘密に迫ります。
意外なものも!なくても平気な家具&日用品
「狭い家では、たくさんのものを持っていると収納におさまりきれず、ものがあふれてしまいます。結果、本当に必要なものだけに絞れるので、ものが管理しやすくて片づけるのもラクに」と、みくろママさん。
大切なのは、「これがないと暮らせない」という固定観念を捨てること。みくろママさんが手放したものとは?
<間取り図>
すべての画像を見る(全9枚)●敷き布団は持たない!高反発マットレスだけでもOK
「6人分の寝具を収納できる場所は、押し入れ1か所だけ。なので、思いきって敷き布団をやめてみました」。高反発マットレスをカーペットの上に敷けば敷き布団なしでも問題なし。
布団の収納スペースをコンパクトにした分、押し入れの下段には季節用品や防災グッズなどをしまえるように。
前後2列に収納できる6つ折り式マットレスなら、収納も省スペースでOK。
●バスタオルは持たない!体をふくのもフェイスタオルだけ
6人分のバスタオルを洗って干して…は大変。「バスタオルはやめて、体をふくのもフェイスタオルを使うようにしました。家族全員分でも引き出し1段にラクに収まります」
●季節の飾り物はミニサイズに
ツリーやひな飾りなど季節のものは収納場所を取りがち。「まったくなくすのも寂しいので、サイズを見直し。手のひらにのるコンパクトなものだけにしました」
●学習机は持たない!「フリーデスク制」でどこでも勉強できる
「子どもたちには自分だけの勉強机はなく、家のどのデスクを使ってもOKというルールにしています」。使い終わったら片づける習慣が身につき、どこでも集中できるように。
<リビングのデスク>
リビングのデスクは2人同時に使えるつくりに。
<可動式のデスク>
折りたたみ式の机は持ち運びできるので好きな部屋に。
<和室のデスク>
和室に置いたデスクは高校生の長女が使うことが多いので、長女の教科書や参考書を隣に。
和室の壁一面を収納にして、教科書や教材は子ども別に収納しています。
●ほかにも!みくろママ家の「なくても平気」なものリスト
<マット類>
玄関、トイレ、キッチンなどのマットは不要。風呂上がりは、体をふいたタオルで最後に足をふく。
<水きりカゴ>
大きなザルで代用。
<来客用の布団>
使うのは年に1回以下なので、必要なときはレンタル。
<来客用の食器>
友人や近い親せきだけなら、一軍の食器と使い捨ての食器でOK。
あるのが当たり前と思っている家具や日用品。でも、ものがたくさんあることで部屋が狭くなったり、収納が使いにくくなっているのであれば、思いきって手放してみるのもひとつです。ものを“持たない”暮らしの心地よさ、ぜひ味わってみてください。