大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さん。ここでは、そんな高見沢さんが、今イチオシの漫画を紹介! まだバンドの芽が出なかった時代の思い出エピソードもお話しいただきました。

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THE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんがイチオシ漫画を紹介!
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読むだけで心がホワッとなる短編集『祖母のカツ丼』

●思い出の食事とともに描かれる、温かく優しい物語

祖母のカツ丼』魚乃目三太/著 少年画報社刊 全1巻

祖母と2人暮らしの一郎は、煮物ばかり並ぶ食卓に文句を言っていた。そんなある日、祖母特製のカツ丼が出てきて…。人々の暮らしが、それぞれの思い出の食べ物とともに描かれる。涙と笑い、人生がつまった作品集。

●僕らにとってカツ丼は、ある意味懐かしのライブの味

「祖母のカツ丼」は庶民グルメにまつわるエピソードを綴った短編集。読むだけで心がホワッとなります。作者の暖かく素敵な心根が伺える作品達は、まさに読むサプリそのものでした。登場する料理も、カツ丼に餃子、コロッケパンに焼きそばと、お馴染みのものばかり。クリスマスの奇跡を描いた「カップヌードル」には思わずホロッときましたね。

THE ALFEEも全く芽が出ず燻っていた時代、学園祭シーズンはカツ丼が出れば、どんな場所でも歌いますという触れ込みで、あらゆる学園祭に出たことがあります。今思えば何と長閑で呑気な条件だったのでしょう。

ある高校の予餞会では朝礼後のライブでしたので、早朝に控え室に用意されたカツ丼を3人でショクしました。多分前夜に用意されたもので多少冷たくなってはいましたが、とても美味しかった記憶があります。僕らにとってカツ丼は、ある意味懐かしのライブの味というソウルフード以外の何物でもありません。

【高見沢俊彦さん】

THE ALFEEのリーダーでギター、ヴォーカル、作詞作曲を担当。デビュー45周年を迎えてもライブ活動を積極的に行い、近年は髙見澤俊彦の筆名で小説家としても活躍。近著は『

秘める恋、守る愛』(文藝春秋刊)