ともにアート関係の仕事に携わるIさん夫妻は、窓側と中央にデスクを設けたワークスペースを仲よく共有しています。廊下との間仕切り壁に大きなガラス入りパーティションを取り入れたことで、開放感がプラスされました。快適な暮らしと、創作活動に集中できる環境をマンションのリノベーションで実現したIさんの住まいを、さっそく見せていただきましょう。
すべての画像を見る(全19枚)目次:
ガラスで仕切った明るいアトリエは作業に集中しやすい開放感のあるオープンキッチンはこだわりのオーダーメイド窓をうまく生かして家じゅうに光を届ける照明やドアノブなど、個性が光るパーツをセレクト間取り(リノベーション前後)ガラスで仕切った明るいアトリエは作業に集中しやすい
ワークスペースのデスクは窓辺にふたつ、センターにひとつ配置。同時に作業をしているときでも創作活動に集中できるうえ、気分転換に外の風景を楽しむこともできます。中央の作業スペースは趣味の木工や造形制作など、多用途に活用しています。
窓際にはかわいらしい妻の作品たちが並びます。
ワークスペースと廊下の仕切りには大きなガラスパーティションを採用しています。入口のドアもガラス入りなので、ワークスペースも廊下も開放感と明るさがたっぷり。作業に集中しているときでも、家族の気配をほのかに感じられて安心感があるそう。
廊下からワークスペースを見たところ。アンティークテイストが好きな夫妻は、モールディングが施されたパーティションの木部にも大満足です。
室内窓ごしにミニチュア作品がずらりと並び、楽しい雰囲気に。
開放感のあるオープンキッチンはこだわりのオーダーメイド
セミクローズドだったキッチンは開放感のあるオープンキッチンに変更しました。キッチンカウンターはオーダー家具店に依頼し、面材には撥水加工を施したブラックチェリーの無垢材を採用。背面の収納も同素材にして統一感を出しています。
ふたりで並んで料理ができるよう、キッチンの通路は広めに。背面収納は引き出しの取っ手の角度にまでこだわってオーダーしました。また、つり戸棚の引き戸はあえて右半分だけをガラス入りにしています。
【この住まいのデータ】
▼家族構成
夫30代 妻30代 長男幼児
▼リノベを選んだ理由
夫も妻もアート関係の仕事をしているため、自由に創作活動ができるワークスペースが欲しかったから。
▼住宅の面積やコスト
専有面積/76.00㎡
窓をうまく生かして家じゅうに光を届ける
ダイニングスペースは二面採光の明るい空間。そのコーナーに置かれた棚は夫がDIYしたもので、食器や植物をディスプレイしています。「ちょうどいいサイズがなかったので自分でつくりました」と夫。
リビングスペースはバルコニーに面していて、大きな窓からたっぷり自然光が入ります。隣接する寝室との間仕切り壁には木製フレームの室内窓を取りつけ、通風と採光を確保しました。
「ドアはアンティークも検討しましたが、使い勝手のよさを優先し、現行品をブライワックスで仕上げてアンティーク風にしました」(夫)。
玄関まわりもワークスペースの室内窓越しに光が届き、明るい印象に。玄関土間の床はメンテナンスしやすい塩ビタイル仕上げ。ゲタ箱はキッチンカウンターと同じブラックチェリーの無垢材で造作しました。
窓があるおかげで、暗くなりがちな玄関にもほどよく光が届きます。
照明やドアノブなど、個性が光るパーツをセレクト
泡入りガラスをはめ込んだ室内窓。現在は予備室として使っている個室と廊下との間仕切り壁に設置しました。
予備室に取りつけた個性的な照明は、夫が制作したもの。滑車で高さを調整できます。
ワークスペースの入り口のドアにはアンティーク調のドアノブをセレクト。
実験用のワイドなシンクや、ハウズライフオリジナルのアンティーク調ミラーを採用したサニタリー。壁の立ち上がりはキッチンと色違いのタイル貼りにしました。
間仕切り壁に室内窓やガラスパーティションを採用することで、室内全体に光と風を通しているI邸。創作活動に集中できるワークスペースも、理想のインテリア、どちらも実現した明るい住まいとなりました。
間取り(リノベーション前後)
リノベーション前
リノベーション後
プロデュース/howzlife(ハウズライフ)
「こんな家に住みたい」という理想を実現させるために、物件探し・資金計画・リノベーション設計施工までをワンストップで実現。新築でも賃貸でもなく「中古を買ってリノベ」を選択したお客様に、資金計画に基づいてリノベに適した物件を紹介するところからスタートする。
撮影/相澤利一 ※情報は「リライフプラスvol.41」取材時のものです