住宅取得者の負担を軽減するための、「住まい給付金」と「住宅ローン控除」という制度があります。今回は2020年に住宅を取得した日刊住まいライターは、「住まい給付金」を申請したところ、短期間で50万円が支給され、そのお金で、あきらめていたウッドデッキを設置することができました。もうひとつのお得な制度、住宅ローン減税の申請も含め、リアルにレポートします。これから住宅の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
すべての画像を見る(全6枚)すまい給付金は、2021年12月31日までにマイホームを取得が条件
「すまい給付金」は、住宅ローン減税の恩恵が少ない所得層に対して、消費増税を緩和するために講じられた制度。2021年12月31日までの期間に、マイホームを取得した家庭が対象となります。
世帯年収675万円超775万円以下で10万円、600万円超675万円以下で20万円と所得額に応じて給付額が変わっていきます。そして、収入額が450万円以下なら、最大の50万円の現金が支給されます。
すまい給付金を受け取るには以下のような条件に当てはまることが必要でした。
- 消費税率10%が適用される住宅
- その住宅にみずから住むこと
- 年収が775万円以下であること
- 床面積が50㎡以上であること
- 住宅ローンを利用すること(※現金購入の場合は追加条件あり)
- 検査を受けた住宅であること
こちらの条件に当てはまったわが家は給付の対象に!
住まい給付金を申請して、50万円お金が支給された!
登記簿謄本ができ上がるのを待ち、入居して約1か月後にすまい給付金の申請をしました。申請には、書類を郵送する方法と、窓口で手続きする方法の2つがありました。筆者は公式ホームページで用紙をダウンロードして、まちづくりセンターの窓口にて書類を提出。
通常だと、給付金の振り込みは約2か月後。しかし筆者が申請したタイミングは、コロナ禍で申請処理が遅れたこともあり、振り込みまで倍の期間がかかりました。
そして約5か月後に、無事50万円が銀行口座に振り込まれました!
わが家はすまい給付金を活用して、ウッドデッキをつけました!給付金内の金額でおさめることができ大満足。
住宅ローン減税で13年間、ローン残高の1%が控除される!
住宅ローン減税は、年末のローン残高の1%を13年間、所得税や住民税から控除してくれる制度。対象は、新築住宅や中古住宅、ほかにも100万円以上の工事費がかかったリフォームや増築された住宅です。
住宅ローン減税を受けるためのおもな条件は以下のようなものでした。
- 確定申告がされていること
- みずからが居住すること
- 床面積が一定(50㎡)以上であること
- 借入金の返済期間が10年以上であること
- 所得が3000万円以下であること
そのほかの条件や細かい規定もありましたが、床面積が一定以上、みずからが住むという条件はクリア。ローンの返済期間が35年だったことなどから対象となり、税金が控除されることに!
住宅ローン減税を受けるには、入居した年の翌年に確定申告をしなければなりません。筆者も引っ越した翌年に確定申告を行いました。来年からは夫の会社の年末調整で手続きしてもらえ、確定申告はしなくてもよいとのことでした!控除の手続きは毎回必要なので、送られてくるローン残高証明書は捨てずに保管しています。
わが家は、すまい給付金と住宅ローン減税、どちらの制度も併用することができとても助かりました!
住宅購入者にとってはどちらもうれしい制度。申請方法や必要な書類、制度を受けられる条件はそれぞれ違うので、事前にチェックして上手に活用してみてください。
画像/PIXTA(3枚目)