住み始めてから、こんな場所をつくって置けばよかった!ということが多い家づくり。今回は、新築一戸建てを購入して9年になる日刊住まいライターが、採用してよかったと実感している、意外なものを紹介します。それは、玄関につくった土間収納。「小さくても欲しい」と思ったこの場所が、子どもが生まれてから大活躍。今後も活躍していきそうです。さっそくその理由をレポート!
すべての画像を見る(全8枚)ベビーカーが収まる土間収納のおかげで、玄関掃除もラクに!
筆者宅の玄関は4畳もないほどの広さ。それでも小さくてもいいから、土間収納が欲しいと考えていました。
新築住宅を検討・建設時は子どもはいなかったのですが、いずれ子どもができたときにベビーカーを折り畳んで収納したいと思っていたからです。
「自転車も入るといいかも」と広くすることも考えましたが、使う用途がベビーカー収納以外に決めていなかったので、人がひとり入れるほどの小さな土間収納にしました。
実際に子どもが生まれると、散歩をしてベビーカーを収納する度に「土間収納をつくってよかった!」と感動するほど気に入っています。
わざわざ倉庫に持っていくことも、外に出しっぱなしということもなく、帰ってきたらそのまま玄関の土間収納に保管できるのは思った以上に便利。
外観は靴箱収納と同じ色合いのドアにしたので、収納時にはスッキリとした印象。玄関を掃除するホウキやブラシなども、扉の後ろに掛けられるようにしています。ですからすぐに取り出せ、玄関掃除のストレスがなくなりました。
必要最低限の大きさの土間収納ですが、つくっておいてよかったと思っています。
土間収納には身だしなみ用品も!忘れ物が減り家族にも好評
ベビーカーの収納以上に便利だと感じたのは、土間収納の上段の棚です。
ここには収納ボックスを置いて身だしなみ用品を収納。忘れた際、靴を履いたあとに、部屋にハンカチやマスクを取りに戻ることもありません。
身だしなみ用品ボックスにはハンカチやマスクのほか、ポケットティッシュ、ハンドタオル、雨ガッパ、手袋、帽子といった小物類まで収納。
持って行くのを忘れた、ということも減って家族からも好評です。
帽子も家族全員分を収納ボックスに入れて、出かける前に「今日はどれにする?」と子どもたちと靴を履きながら選ぶこともできています。
長男と次男のものは、子ども部屋に置きたい気持ちもありますが、行方不明になりがち。外出前に「どこに置いたっけ?」とあせっていましたが、玄関の土間収納を使うことでそんなストレスも減りました。
ベビーカーが必要でなくなったら、上段は身だしなみグッズはそのままで、下段はアウトドアチェアやテントなどアウトドアグッズを置く予定。子どもが中高生になったら部活グッズを置くのもいいかもしれません。
可動棚になっているので、家族の形や暮らし方の変化に合わせて使い方も変えることができるのも魅力的です。
庭先で使う剪定バサミや軍手、工具セットも土間収納に!
身だしなみグッズのほかにも、庭先で使う剪定バサミや軍手、工具セットも土間収納に置いています。
頻繁に使うわけではないのですが、家の中まで持ち運ぶのは面倒なものを外出前や作業前にさっと手に取ることができるのは効率的。
たとえば工具セットは急な道具の修理や組み立てでも、スムーズに作業に取りかかれています。
あまり重要視せずに設けた土間収納ですが、使ってみると驚くほど実用的。今から家を建てる方にはおすすめしたいスペースです。
サイクリングやアウトドアの趣味がある方は、もっとと広い土間収納にしても!検討してはいかがでしょうか。