リノベーションしたマンションで営まれる暮らしの主役は、モルタルと木を組み合わせたキッチン。調理スペースの広さと作業効率のいいカウンターを兼ね備えたキッチンは、料理好きの夫婦の料理愛を満たしてくれます。向きを変えてダイニングとの距離を近くしたり、調理器具をフックでつるせるようにしたりと、工夫を散りばめたキッチンです。
すべての画像を見る(全19枚)キッチンのおかげで料理時間が充実
木の温かみとモルタルの無機質さを組み合わせたオリジナルキッチンは、夫婦のこだわりをめいっぱい詰め込みました。一緒にキッチンに立つことが多いので、通路や作業スペースは広めに確保。
「一緒に調理をしていても、作業スペースが広いので、スムーズに調理ができます。レシピ本や食器類もすぐに手に取れますし、使い勝手がよくなりました」と大満足の仕上がりに。
以前のキッチンは壁づけで孤立感があったので、ダイニングとの距離を縮めるために向きを変更しています。
IKEAのキャビネットを組み合わせたオリジナルのキッチン。収納量もたっぷりです。
白いタイルをヘリンボーン貼りにした壁には、オープン棚を設置。棚にはスパイスなどの調味料が並び、その下には調理器具をつるせるようにバーを取りつけました。
キッチンとダイニングでそれぞれ床材を張り分けています。ヴィンテージのシェルフやデスクは、室内の雰囲気に合わせて配置しました。
シェルフのオープンな部分には、よく使う皿やティーカップをディスプレイしながら収納しています。
【この住まいのデータ】
▼家族構成
夫40代 妻20代
▼リノベを選んだ理由
結婚を機にリノベーションを検討。料理好きのふたりが一緒に立っても、スムーズに料理を楽しめるキッチンがほしかったから。
▼住宅の面積やコスト
専有面積/78.67㎡ 工事費/1008万円(税・設計料込み)
余白を残したリビングダイニング
二面採光のリビングダイニングには、窓から光がさんさんと差し込みます。ディスプレイを楽しめるように、壁にはあえて余白を多めに残しました。
リビングに置いたソファはウェグナーのGE258。泊まりに来たゲストのベッドとしても活用しています。
明るい窓際にはアームつきチェアと、華奢な脚が印象的なサイドテーブルを。夫妻のリラックススペースとなっています。
LDKの一角にはウォークインクローゼットを設けました。
片側は衣類、もう片側には書類、とスペースをしっかり分けて収納しています。
ガラスやタイルづかいで遊び心をプラス
玄関の土間部分にはグリーンのガラスが入ったタイルを採用。かわいらしい印象に仕上がっています。
洗面台まわりにチョイスしたのはモザイクタイル。フィンランドをイメージしたグリーンでさわやかに。
サニタリースペースが広く見えるように、バスルームの扉はガラス入りのものにしました。
トイレの腰壁は印象的な深緑色のタイル貼り。その上の壁は夫妻がDIYで珪藻土を塗ったそうです。
カレーづくりが趣味という夫妻。広々とした使いやすいキッチンのおかげで、カレーづくりはさらに楽しいひとときに。余白を残したLDKにはこれまでにコレクションしてきた家具や絵画などをディスプレイして、新しい暮らしを楽しんでいます。
間取り(リノベーション前後)
リノベーション前
リノベーション後
設計・施工/空間社
リノベ向き物件探し、同行内覧、資金計画、設計・施工まで一貫してサポート。デザイン・実用性・コストの3要素のバランスに配慮した最良のプランを提案。上質感のあるデザインに定評がある。渋谷区、目黒区、世田谷区を中心とした城南エリアが得意。
撮影/小川 聡 ※情報は「リライフプラスvol.39」取材時のものです