大人の女性もカジュアルなファッションを着こなすのがトレンドです。ただし、アイテムをただ組み合わせただけでは垢抜けて見えないもの。大人らしくカジュアルを着こなすには、どんなコツやテクニックが必要なのでしょうか?
インスタグラムやブログで公開される好感度抜群の私服コーデに加え、44歳とは思えない愛らしい笑顔と気さくな人柄で支持を集める、モデルの五明祐子さん。セルフスタイリングの達人としても知られる五明さんに、今どき大人カジュアルのコツを伺いました。
ベーシックアイテムこそ更新が必須
近著のスタイルブックでも、たくさんの私服コーティネートを披露している五明さん。すべてご自身のスタイリングによるものだとか。「自宅にある服、靴、バッグ、アクセサリーなどをすべて運び出し、何日もかけてコーディネートを考えました。次の日に着る服も、そこから選んで持ち帰ってましたね(笑)」。
簡単そうに見えて、じつは奥が深い大人のカジュアル。誰でもおしゃれに見えるコツをズバリ教えてください。「ボーダーやデニムなどのベーシックなものこそ、シルエットや素材感の違いで、今っぽくも古い感じにもなると思うんです。だから私は時間があればお店に足を運び、SNSをチェックして、今なにがイケているのかマメにリサーチします。そこさえ押さえられれば、あとは袖をたくし上げたり、裾を無造作にロールアップするといった簡単なテクで、自分に合うバランスのカジュアルが完成するはずです」。
ボーダーとデニムという鉄板の組み合わせも、小物使いや絶妙な丈感でランクアップ。
●自分らしい小物使いの研究も忘れずに
「私は昔から大のベーシック好きで、本のタイトルも“カジュアル”か“ベーシック”かで、最後まで悩んだほど。そんな私のスタイルに欠かせないのは、ほんの少しの遊び心だと思っています。ベーシックすぎてもつまらないでしょ? そこで大切になってくるのが小物使いなんです。なかでもバッグとストール、あとアクセサリーにはこだわりますね。今の自分に必要な小物を見極めることも、大人のおしゃれの重要ポイントですよ」。
シンプルなコーディネートにマスタード色のマフラーをたして、目を引く着こなしに。
●ESSEファッションページのレギュラーモデルだったことも!
モデル歴26年の五明さん、じつは20代の頃には毎月ESSEのファッションページに登場していたそう。「着回しの撮影で、海辺のホテルやカラオケボックスに行ったこともありました。ESSEにまつわる楽しい思い出はたくさんありすぎて、ここではお話ししきれないほどです(笑)」。若い頃から洋服が大好きで、仕事柄、数えきれないほどの服を着こなしてきたモデルならではの説得力のある言葉に、思わず引き込まれました。自身初となるスタイルブック
(集英社刊)では、オール私服&セルフコーデが計200体! いつもの着こなしを洗練させるセンスとヒントがつまっています。こちらもぜひチェックを。