自粛生活やテレワークにより、自宅にこもりがち。そんな人の気分転換には、リビングの模様替えがおすすめです。失敗せずに、居心地よい部屋にしたいなら、家具のレイアウトが大切。理想のリビングのつくり方を、 3Dモデルを使って 、一級建築士のしかまのりこさんが教えてくれました。収納を増やした、テレワークがしやすい模様替えのアイデアも!
すべての画像を見る(全16枚)目次:
1.絵や観葉植物をプラスするだけでも、リフレッシュできる2.ダイニングテーブルの位置を変えて、無駄な動線をスッキリさせる3.存在感のあるソファの位置を変えるとLDの印象が変わる4.仕事しやすく、片付くように収納を増やす模様替えもおすすめ1.絵や観葉植物をプラスするだけでも、リフレッシュできる
こちらは、9畳のリビングダイニング(以下、LD)の間取りの様子です。レイアウトしている家具のサイズは以下を想定。
- ソファ…幅180㎝×奥行80㎝×高さ75㎝
- リビングテーブル…幅135㎝×奥行75㎝×高さ40㎝
- TVボード…幅153㎝×奥行45㎝×高さ34㎝
- TV…液晶50インチ
- チェスト…幅90㎝×奥行35㎝×高さ77㎝
- ダイニングテーブル…幅150㎝×奥行90㎝×高さ67㎝
- ダイニングチェア…幅48㎝×奥行55㎝×高さ79㎝
広くないLDに対して、少しゆったり目の家具を置いているイメージです。
ビフォー
模様替えで、いちばん簡単な方法は、絵や観葉植物などのインテリアを部屋にプラスすることです。
アフター
整理ボックスが置いてあるチェストの上に絵や雑貨を飾ります。またTVボードとチェストは隣接して置かないで、少し空間を開け、その空間に、観葉植物をプラスすると、こんな感じに。
絵や観葉植物をインテリアとしてプラスするだけで、おしゃれな部屋に模様替えできます。
2.ダイニングテーブルの位置を変えて、無駄な動線をスッキリさせる
ビフォー
部屋の雰囲気を、さらに変えたい場合は、ダイニングテーブルの位置を変えてみるのもよい方法です。
アフター
上図のように、ダイニングテーブルとチェストの位置を入れ替えてみます。
ダイニングテーブルは壁に付けることで、無駄な動線を省くこともできます。
またキッチンカウンター下にチェストを置くことで、デッドスペース(何にも使われていない空間)を収納空間として有効に使えます。
3.存在感のあるソファの位置を変えるとLDの印象が変わる
ビフォー
ソファは、その大きさから、リビングに置いて存在感の大きい家具です。
そこで、部屋の雰囲気を変えたい場合は、ソファの位置を変えてみるのも方法のひとつです。
アフター
上図のように、TVとソファの位置を入れ替えてみます。
もしTVアンテナが、入れ替えた場所にない場合は、ゲーム機やDVDデッキを経由した、インターネット利用でのTV視聴方法を検討してみてください。
4.仕事しやすく、片付くように収納を増やす模様替えもおすすめ
ビフォー
片付かないリビングに悩んでいる人には、収納を増やす模様替え方法もおおすすめです。
アフター
上図のように、キッチンカウンター下のデッドスペース(何にも使われていない空間)に、ニトリや無印良品で売られているような収納家具をプラスします。
ダイニングテーブルはソファに隣接してレイアウトし、リビングテーブルはサイドテーブルなどの小さなものに変えます。
また、チェストは邪魔にならないように、バルコニーへの動線上に配置します。
ダイニング側に収納が増えたことで、散らかりやすいものの収納場所ができるようになります。
ソファでくつろいでいるときは、収納が目に入りません。
収納を増えましたが、LDの狭さは感じられません。リビングスペースもスッキリしました。
長期化する自粛生活の中、「おうち時間」を前向きに楽しむためにも、リビングの模様替えにトライして、スッキリ気分転換を図ってみてください。