日頃のトラブルを避けるためにも、隣家との境界線は日頃から整備しておくことが重要です。ただ、土地を買う際に、隣家とのフェンスが老朽化していたり、そもそも設置されてなかったりすることはよくあること。 今回は、そんな土地を購入した、暮らし評論家の大木聖美さんが、数年をかけて段階を追ってフェンスを新設する様子をレポート。その過程でわかった、フェンスの設置にまつわる隣家との上手な関わり方についても、実体験を交えて語ります。

フェンス
隣家との境界であるフェンスが整備されていないことは意外によくある
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わが家のフェンス設置の軌跡。決着したときは築10年に

筆者の家は、古くからある住宅街の一角にあります。周りの方々は、住んで何十年という大先輩ばかり。

わが家は、南側の道路以外の3方向は、それぞれ隣家との境があります。土地の購入時、自宅周囲に設置されていたフェンスは、老朽化が激しかったり、そもそも設置されていなかったり。方角によってさまざまな状態でした。

西側の家とのフェンスは、半分までしかなくて、残りの境界には仕切りがありませんでした。そこで、わが家が新築する際、新たに設置することになったのです。

東側は隣家の生け垣で、老朽化が進んでいました。「激しく手入れが大変だから新たにフェンスを設置したい」と隣家から相談を受け、築5年後にフェンスを新設しました。

北側のフェンスは、以前の持ち主が手づくりした木製のもの。老朽化が激しかったのですが、4軒が関わるフェンスだったため、話はなかなか進みません。つくり変えてきれいになったときには、わが家は築10年となっていました。

 

設置する前、隣家とは費用の話をしっかりした

フェンス

フェンスを設置したい、もしくは新しくしたいとなった際、まずは費用をどうするのかを話し合いました。

西側の境界は、すでにお隣の方が自分の敷地内に半分フェンスを設置してくれていたので、残りの半分はわが家の敷地内に、わが家の負担で設置することに。 東側と北側は折半しましょうということになったので、お互いの境界線上にフェンスを設置しようということになりました。

折半するのか全額負担するのかによって、かかる費用が大幅に変わります。ここはお互いの意思疎通を、しっかりしておくのが安心です。