妻の母を迎え、これから生まれる子どもとともに暮らす次のステージ、それがKさん夫妻の新たな住まい家族4人が心地よく暮らすことをベースに、ご夫妻は趣味空間にとことんこだわり、その思いをギュギュッと詰め込みました。インナーガレージ、書庫、書斎…、そのこだわりの趣味の空間をご紹介いたします。

目次:

いつも愛車が眺められる「インナーガレージ」大容量の書庫と書斎を連続させたもの読書家の夫婦のこだわり!二世帯が快適に暮らす工夫がいっぱい

いつも愛車が眺められる「インナーガレージ」

Kさんの家
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敷地は坂の上にあり、桜の植樹が見事な場所です。建築家の中村高淑さんはその眺望をゆったりと楽しめるよう、2階に主な生活空間を配置。1階にインナーガレージと書斎、書庫をつなげる形にして、Kさんの要望を実現しました。

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まず目がいくのがやはりこちら! インナーガレージです。

オーバースライダーのドアを上げると夫の愛車、真っ赤なポルシェが登場します!インナーガレージは、壁2面をガラス張りにし、書斎からいつでも愛車を眺められるように計画しました。

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またガラス壁には飾り棚を設け、夫の趣味であるカートレースのトロフィーなどを飾っています。こちらは、もうひとつのガレージ。

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こちらのガレージには普段使いのクルマを収め、さらに建物前にはゲスト用の駐車場を用意しています。

大容量の書庫と書斎を連続させたもの読書家の夫婦のこだわり!

夫婦とも読書家で、膨大な数の本を所有。そこで書斎の脇に念願の書庫を設置しました。

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書棚は大容量で一生分の本を収納できそうです。壁面には折り畳み式のテーブルが添えられるなどこまやかな工夫もみられます。「テーブルは、取り出した本を置いてちょっと読むのにとても便利」と妻。時間を忘れてずっといたくなる空間です。

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この1階には、ガレージ、書庫、書斎と趣味空間がギュギュッと詰まっています。書斎から直接ガレージに出ることもできるんですよ。3つの空間がつながっているから、行き来しやすくとても便利!書庫はガレージ側をガラス壁とし、程よく光が差し込むようになっています。

二世帯が快適に暮らす工夫がいっぱい

2階にはLDKと母の部屋があります。デッキを挟むように、西側にLDK、東側に母の部屋などを配置。LDKはデッキと広く面して開放感が格別です。

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デッキの正面には桜の木が葉を茂らせ、春は家にいながらにして花見ができるそう。最高ですね。また、キッチン奥の小部屋は妻の仕事スペースに。将来エレベーターを設置する場合はこの空間を使う予定になっています。
LDKの天井にも注目を。垂木を表しとした勾配天井がなんともダイナミック!

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リビングは小上がりの畳敷きで、子どものお昼寝など多用途に使えそう。LDKと向かい合うのは母の部屋で、互いの気配をさりげなく伝えるレイアウトとなっています。

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母はこの家では菜園づくりなども楽しんでいるそうですよ。2階北側の浴室は、ハーフユニットバスを採用。

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壁は板張りでトップライトをつけるなど自由度を高めました。くつろぎ度は満点です!1階の玄関もとてもおしゃれ。玄関引き戸を開けると玄昌石が貼られた土間があらわれます。

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左の入り口は主寝室ですが、モルタルの飛び石から入るなんてなんとも粋ですね。
そして、右側ののれんの奥は何か気になりませんか?こちらは玄関収納。ベビーカーなどもしまえそうです。ポーチは、壁に大谷石が張られたり、トップライトから光が注いだり表情豊かな空間となっています。

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Kさん夫妻の趣味を満喫できる設計になっている空間。2人の休日の充実感が伝わってくるお宅でした。

設計/中村高淑(unit-H 中村高淑建築設計事務所+マスプラスデザイン)
撮影/桑田瑞穂
※情報は「住まいの設計2018年10月号」取材時のものです