7月21日発売の「住まいの設計2018年9月号」より、家好き芸人、アンガールズ・田中さんが建築家の自邸を突撃取材する新連載がスタートします。アンガールズ・田中さんは広島大学工学部第四類建築学部卒業。大学では建築の構造を研究し、得意分野は日本建築だそうです。今回は東京・渋谷区で築40年、158.8㎡(48.12坪)、鉄骨造3階建ての建物をリノベーションしたPuddleの加藤匡毅さん宅を取材しました。
音楽を奏でるキッチン?
すべての画像を見る(全9枚)渋谷の奥= “奥渋” と呼ばれるおしゃれエリアに、建築家・加藤匡毅さんの事務所兼自宅があります。
「築40年ほどの鉄骨3階建ての空き家をリノベーションしました。改修前は壁がピンク色だったんですよ」と聞いて、「ピンク!?それはローセンスだわ~」と驚く田中さん。
グレーに塗り替えられた外壁に緑が映える、モダンな外観に生まれ変わっています。
1階が事務所で2・3階が住居になっており、2階LDKの中心には存在感のあるアイランドキッチンが配されています。
キッチンの天板には、妻・奈香さんの要望により銅板を採用。
「銅板は病院などでも使われていて、衛生的で用途にも合っています。味噌やレモンなどをこぼすと、すぐシミになりますけど(笑)」と奈香さん。
下部は収納で、なんとスピーカーまで内蔵されています。
光と風がめぐるオープンなテラス
2階への外階段を上がるとテラスがあります。
緑いっぱいのテラスは「本当にカフェのテラスみたい。気持ちいいわ~」と田中さん。
友人の引っ越しの際にもらってきたというテーブル& ベンチも絶妙にマッチしています。
上の写真はキッチンからの眺め。
「テラスにいると外を感じられるけど、一歩中に入ると、外からの視線はまったく気にせずにくつろげるところもいいですね」と田中さん。
まるでリゾート?のようなサニタリー
階段で緩やかに仕切られたリビング北側は、長男ソラくんの遊び場。
「ここは、以前はキッチンでした。日本の家は北側に水回りを配置して南側で過ごすというのが一般的だったので。トップライトを設けて光を取り込んでいます」と加藤さん。
その奥には、トイレ、洗面、バスルームが一体化した水回りを配置。トイレにもトップライトが設けられ、ブルーの壁が爽やかです。
ガレージだった1階は街に開かれたオープンな設計事務所に
「街に開いた設計事務所をつくり。同時にお店の奥で家族がちゃぶ台を囲む昔の商店のような暮らしを実験的にやってみたかった」と加藤さん。
オフィスのキッチンスペースにはシアトルのメーカーにセミオーダーしたいとうエスプレッソマシンも。
もっと詳しく見たい方は、「住まいの設計2018年9月号」をご覧ください!
【取材協力】
Puddle代表の加藤匡毅さんが、隈研吾建築都市設計事務所、IDÉE などを経て2012年に設立。
「%Arabicaコーヒー」や「DANDELION CHOCOLATE」など、世界各地で話題のショップの設計を手掛ける。