集合住宅でありながら、戸建てのように暮らせる庭つき「テラスハウス」。キャンプ用のテーブルを出せば、庭をセカンドリビングとして使うこともできます。アンティークの家具や雑貨を好む田中さん夫妻が新居に選んだ、メゾネットタイプの中古テラスハウスのリノベをご紹介します。

すべての画像を見る(全11枚)

目次:

テラスハウス物件を選んだ理由はズバリ! ココ庭やパティオもある大らかな環境がお気に入り!LDKはオリジナルのダイニングテーブルをメインに、インダストリアルな雰囲気に!リビングには、ソファ代わりの小上がりを設置

テラスハウス物件を選んだ理由はズバリ! ココ

「戸建てのように暮らせる点が魅力だったし、時を経た建物ならではの趣ある味わいも好きなとこです。ここにお気に入りアイテムを添えれば、自分らしい空間になると直感しました」と夫妻は振り返ります。
多摩の大らかな街並みが好きで、10年以上住んできた田中さんは、多摩ニュータウンのテラスハウスは以前から気になっていたそう。
建具や照明は古いながらもモダンなデザインのものが使われていて、アンティーク家具好きな夫妻にとっては魅力的な物件でした。

庭やパティオもある大らかな環境がお気に入り!

庭はまだ手を入れていないため、元オーナーが趣味にしていた日本庭園風の敷石や樹木が残っています。「ここには、どんなグリーンが合うのかなと考えるのが楽しいですね。少しずつ自分たちらしい庭づくりができれば」と妻

LDKはオリジナルのダイニングテーブルをメインに、インダストリアルな雰囲気に!

杉の足場板を使ったダイニングテーブルは、栃木県にある仁平古家具店でオーダー。100×200センチとビッグサイズで、LDK全体のイメージを決めるメインアイテムに!

キッチンはリビングダイニングとは対面させず、壁付けのフレームキッチンに。小窓付きの壁を新設してパントリーを隠しました。床はオーク無垢フローリング、壁は漆喰。
色はグレー×白×黒に絞り、シンプルな素材と色づかいで、オーダーメイドの家具を引き立てるようにしたそう。

キッチン横のパントリーは、扉をつけず棚だけを設置して、食器などを出し入れしやすいように。目隠し用の壁を新設したので、オープンキッチンがすっきり!

リビングには、ソファ代わりの小上がりを設置

リビングには、ゴロンと横になれるソファ代わりの“小上がり”をつくりました。ソケットと電球だけのミニマムなペンダントライトでおしゃれ感もアップ!

古材でつくった靴収納は、窓から入る光を妨げないように扉はつけずオープンに。

寝室のオープンクロゼットは押し入れを改修したもの。

ゲストも使う1階の洗面台には、TOTOの実験用シンクを選びました。ミラーフレームや収納棚は古材で雰囲気のあるものに!

洗濯機を置いている2階の洗面室には窓があるため明るさは抜群。テラスハウス物件は、鉄筋コンクリート壁式構造のため、スケルトンにしての改修はできず間取りは既存のまま。小ぶりでも緑のある庭を楽しむ、等身大の暮らしがありました。

設計・施工/LOHAS studio
撮影/中村風詩人
※情報は取材時のものです