大好きなペットとストレスなく暮らすためには、それなりの工夫が必要です。でも、ペットも人も快適に暮らせる家って、どんな家なんでしょう?他の家はどんな工夫をしているの?今回ご紹介するのは京都市内にお住まいのUさんご夫妻。ペットショップで出会った、アメリカンショートヘアの子猫と暮らしています。「ライオンキングが好きなので“シンバ”と名づけました。やんちゃな感じも似ているかな」(夫)一体、どんな工夫をされているのでしょうか?
好みのインテリアと猫が楽しく暮らせる工夫を両立
すべての画像を見る(全10枚)Uさん夫妻が京都市内で購入した中古マンションは、南北にバルコニーを備えた角部屋。11階建ての最上階ならではの眺望・採光・通風が抜群です。「管理や修繕計画がきっちりしていて、大手不動産会社が建てたマンションという安心感も選んだ理由です。」
そう語る夫妻が好みの空間を実現すべく、物件探しから依頼した「リボーンキューブ」は、地元・京都での豊富な実績と洗練されたデザインセンスに惹かれたそう。
「リノベのいちばんのテーマは、私たちの好みのデザインであるミッドセンチュリー風です。新居では猫を飼おうと決めていたので、それを想定した仕様もお願いしました。」夫婦ふたり+猫1匹がのびのびと暮らせるよう、圧迫感があった4LDKを1LDKへ。
南側に広く確保したLDKは、チークフローリングをヘリンボーン張りにして、キッチンの壁にダークグリーンのタイルをあしらいました。キッチン収納は扉を閉じると、質感あるウォルナットの壁のよう。シンバが勝手に入り込む心配もありません。
リビングの壁一面に渡したキャットウォークには、トンネルも完備!
これらインテリアの一部としてさりげなく馴染むのが、リビングの壁一面に渡したキャットウォーク。
途中に袖壁をくぐるトンネルも設けられ、あちこち気ままに走り回れる環境に、生後約2か月から夫妻と同居を始めた“シンバ”も満足げ!?
「当初は興味津々という感じでしたが、最近はキャットウォークででれ〜んと昼寝していることが多いですね(笑)」
書斎スペースに遊び心をプラスして
リビングの書斎コーナーは、壁にあしらったアクセントカラーのネイビーとヘリンボーン張りのフローリングが相まって、ミッドセンチュリーテイストを漂わせています。
リビングスペースと書斎コーナーを区分けする袖壁のトンネルは、シンバの散歩コースに変化を与えるとともに、アーチ型+基調色のネイビー塗装で、遊び心もプラス。デスク下は猫用の食事場所にするつもりで床をPタイルにしたものの、愛猫シンバのお気に召さなかったようで、現在は夏場の昼寝場所になっているそう。
広々とした明るい土間をトイレの定位置に
ペットとの暮らしで重要になってくるのがトイレの位置。寝室を縮小して玄関土間を拡張し、シンバのトイレスペースとして活用しています。
時にはこんなふうにキッチンカウンターにもたれてリラックスすることも。人も猫も軽快に暮らせる住まいに仕上がったようです。
設計・施工/リボーンキューブ
撮影/宮野正喜
※情報は「リライフプラスvol.19」取材時のものです