松たか子さん演じるバツ3の主人公・大豆田(おおまめだ)とわ子が、3人の元夫たちに振り回されながら奮闘するロマンティックコメディ『大豆田とわ子と三人の元夫』。脚本家の坂元裕二さんが描き出す個性豊かなキャラクターたちが、たまらなく愛おしいと評判を呼んでいます。

ここではとわ子の3番目の元夫を演じる岡田将生さんにインタビューしました。

岡田将生さん
岡田将生さんインタビュー
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『大豆田とわ子と三人の元夫』岡田将生さんインタビュー

4人の大人たちが繰り広げる、ちょっと変わったこのドラマで、とわ子の3番目の元夫・中村慎森を演じているのが岡田将生さん。

「坂元さんの世界観が大好きなので、そのなかに入れることが本当に幸せです。しかも、坂元さんご自身が、慎森という役柄にちょっと近いとおっしゃっていて、愛着が倍増しました。4人でのかけ合いは、だれかが主張しすぎることもなく、自分のお芝居に集中できるので、絶妙なテンポでいい空気感になっているんじゃないかなと思います」

●どんどん自分のなかに慎森が浸透しています

岡田さんがこう語る慎森は、とわ子が社長を務める住宅建設会社「しろくまハウジング」の顧問弁護士。エリートだけど合理主義で、理屈っぽく、「それ、いります?」が口癖のひねくれ者、という役どころ。

「僕は、この作品が好きすぎて、どんどん自分のなかに慎森が浸透しています。普段の会話でも嫌みっぽくなっていたりして(笑)。今後、慎森に共感してくれる人も出てくるんじゃないかと期待しています。ただ、慎森は、穏やかな雰囲気のなかで、嫌みなことや空気を乱すような発言をしないといけない役割。観てくださる皆さんが不快に思わず、かわいい一面もあるんだなと感じていただける慎森をつくっていきたいと思いながら演じています」

●ダメな人間同士の会話をクスクス、ニヤニヤ笑いながら観てください

憎まれ口をたたき強がっている慎森ですが、いまだにとわ子への思いは抱き続けています。そのため、どんなに煙たがられてもめげることなく、とわ子に近づこうとする2番目の元夫・佐藤鹿太郎(角田晃広)とは、いわば犬猿の仲。最初の元夫・田中八作(松田龍平)も巻き込んで、とわ子を巡り、もめごとが絶えません。

「慎森と鹿太郎さんとのかけ合いが、まるで小学生レベルなんですけど、それが小気味よくて(笑)。もともと元夫3人が同じ場所にいることがおかしいので、その違和感から、さらにおもしろさが広がっていくと思います。ダメな人間同士の会話をクスクス、ニヤニヤ笑いながら観ていただきたいですね」

慎森が、とわ子と離婚した理由も明かされました。何度も司法試験に落ちてしまった慎森は、仕事で成功を収めるとわ子に嫉妬し、ある日突然、姿を消してしまったのです。

「慎森がいちばん欲しい言葉を正直に言ってくれたことが、とわ子さんを好きになったポイントだと思います。離婚した今も、そこに慎森は助けられていますし、僕もとわ子さんのそういうところが大好きです(笑)」

4人のいとおしい大人たちが織りなす、クスッと笑えて、泣けて、ときどき身につまされる物語。元気と癒やしをもらえるドラマです。

『大豆田とわ子と三人の元夫』

毎週火曜 夜9時
フジ=カンテレ系全国ネット放送中

公式サイト

【岡田将生さん】

1989年、東京都生まれ。2006年、デビュー。近年は、ドラマ『タリオ 復讐代行の2人』、映画『さんかく窓の外側は夜』などに出演。待機作は、映画『Arc アーク』『ドライブ・マイ・カー』『CUBE』など。7月11日から主演舞台『物語なき、この世界。』が上演予定