欧風カレー、インドカレー、タイカレーなど種類が豊富なカレー。専門店で食べるカレーもおいしいですが、家庭でつくるカレーがいちばん好きという人も多いのでは。
「自宅でつくる“パーソナルカレー”なら、食材の組み合わせでダイエットや免疫力アップなどの効果が狙えます!」というのは、『
』の著者であり、管理栄養士の石松佑梨さん。ここでは、基本の“カレータブレット”と“定番のチキンカレー”のつくり方を教えていただきました。
すべての画像を見る(全7枚)自分でつくる“パーソナルカレー”は、おいしくて自律神経が整う最強料理!
石松さんは管理栄養士としてこれまで2万人もの人たちの食事指導に携わってきました。現在は、世界で活躍するトップアスリートをはじめ、あらゆる世代・ジャンルの方たちの「食」をサポートしています。
石松さんの食に対する理論は、「自律神経を整えて、その人が持つ体本来の力を引き出す」こと。そんな石松さんが提案するカレーとはいったいどんなものでしょうか。
「パーソナルカレーは、カレーのBAD(太りそう、油が多そう、煮込み時間がかかる、洗い物が面倒くさい…)をGOOD(ヘルシー、おいしい、時短、洗い物も簡単…)に変えるコンディショニング料理です。市販のカレールウを『カレータブレット(=パーソナルカレーの素(後述))』に置き換えるだけでおうちカレーが格段においしくなります」と石松さん。
事前にカレータブレットをつくっておけば、好きな具材を加えるだけで最高のカレーに。
ごはんづくりが時短になるほか、一般のカレールウに使用する小麦粉や動物性油脂、トランス脂肪酸を使用していないため、水でもスルリと落ち洗い物が簡単に。
また、パーソナルカレーで使用するカレータブレットの材料には、「腸を整える・血糖値の急上昇を防ぐ・活性酸素を除去する」作用があるため、自律神経が整う効果があるんです。
「おうちカレーの魅力は、どんな料理よりも自由なこと。煮込む野菜やお肉の種類、トッピングなど、すべて自分の好みにカスタマイズできます。たとえば、免疫力をアップさせたい人は鮭とマイタケ、むくみをとりたい人はカボチャやトマトなど、食材の組み合わせによってダイエット効果や免疫力をアップしたり、老化やストレスなどパーソナルが抱える不調を取り除き、過去最高のコンディションを続けることができます」
●7つの材料でできる「カレータブレット」のレシピ
石松さんが考案したパーソナルカレーの材料は「オリーブオイル・ニンニク・ショウガ・タマネギ・ホールトマト・カレー粉・ガラムマサラ」の7つだけ。順番にこれらの材料をフライパンで炒めていくと、たった15分でカレータブレットができあがります。しかも、材料費は一皿約35円!
【材料(9皿分)】
・オリーブオイル 大さじ6
・ニンニク 2片
・ショウガ 1片
・タマネギ 2個
・ホールトマト 1/2缶
・カレー粉 大さじ3
・ガラムマサラ 大さじ1
【つくり方】
(1) フライパンにオリーブオイルを入れ、みじん切りにしたニンニクとショウガを入れたら中火にかけます。(中火・1分)
(2) ニンニクの香りがしっかり立ってきたら、千切りにしたタマネギを加えて炒めます。(中火・8分)
(3) (2)にホールトマトを加え、へらで潰しながら水気がなくなるまで炒めます。(中火・5分)
(4) カレー粉とガラムマサラを加えて、粉っぽさがなくなるまで炒めます。(弱火・1分)
(5) 粗熱をとった(4)を冷凍用のジップ付き保存袋Lサイズに入れ、平らにならします。これで市販のカレールウ1パック(9皿分)と同じ量です。冷凍で2か月程度の保存ができます。
●カレータブレットでつくる「定番のチキンカレー」
カレータブレットを使って、基本となる「定番のチキンカレー」のレシピをご紹介します。
鶏モモ肉には不足しがちなタンパク質を補う効果があり、貧血予防、冷え性改善、筋力アップなどにも効果的。ヨーグルトは腸活が期待できます。
おいしいのはもちろん、良質な睡眠やダイエットに効くカレーなんです。
・カレータブレット 1個
・鶏モモ肉 100g
・無糖ヨーグルト 大さじ2
・シメジ 50g
・水 120ml
・塩 2つまみ
ターメリックライス
(1) ビニール袋に鶏モモ肉と無糖ヨーグルトを入れてしっかりもみこんでおく。
(2) フライパンで(1)、シメジ、カレータブレットを炒め、鶏肉の表面が白っぽくなったら水を入れて、フタをして煮込む。
(3) 鶏肉に火が通ったら塩で味をととのえる。
(4) 好みでサラダやゆで卵を添える。
『
過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』では、「定番チキンカレー」以外にもカレータブレットを使った60のレシピを紹介しています。
季節ごとのカレーのほか、コンディションごとのおすすめ食材も掲載されているので参考にしてみてください。