知っていますか? 秋は、梅雨から夏にかけて大量に繁殖したダニのフンや死骸が室内に増える時期。フンや死骸を吸い込むことで、ダニアレルギーを引き起こすリスクが一気に高まるのです。「ダニは梅雨どきに注意しておけば大丈夫」とこれまで思っていた人にとっては寝耳に水の話ではないでしょうか? こうしたリスクを考慮した、正しい掃除の仕方を専門家に聞いてみました。

ダニアレルギー
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秋にダニアレルギーが急増する理由は、大量繁殖したダニのフンや死骸だった!

「死骸やフンはホコリに含まれることが多いので、ホコリが残らないよう、掃除は正しい手順で行うことが大切です。人が歩いて空気が動くと舞い上がったホコリを吸い込んでしまうため、朝いちばんか、外出して帰宅後すぐに掃除をするのがよいでしょう」。こうアドバイスしてくれたのは、ダスキン広報・古屋さん。舞い上がったホコリはゆっくりと落ちてきます。床に落ちきったころを見計らって取り除くのが効率的なのだそう。

ホコリを残さずに掃除するには、使う道具と利用手順も大切です。
「まず、床をモップでふいてホコリを吸着させ、次に掃除機でゴミを吸い取ります。掃除機を使うと、排気でホコリが舞い上がるので、必ずモップを先に使うこと。モップは布製、紙のシートタイプのどちらでもよく、吸着剤のついたもののほうが、ホコリの取り残しが少なくなります。一方、濡れたモップでふくと、水分に含まれたホコリが床に残ってしまうことに。必ずドライモップを使うことを心がけましょう」。畳もこの方法でケアできます。「その際、モップも掃除機も、畳の目に沿ってかけることが大切です」。

●ダニが発生しやすい場所とその対処法

・寝室

布団は、布団ノズルをつけて掃除機で吸引する。丸洗いできるものは洗い、洗えないものは業者に依頼する。

・クローゼット

クローゼットのすみは、ホコリがたまりやすい場所。モップで十分に取り除く。掃除機がすみまでしっかり入りにくいので、モップ使いが重要となる。

・玄関などのマット

掃除のときはマットを外し、裏側があたる部分のホコリも取り除く。週に一度はマットを洗うことも大切。

・ソファ

ソファの隙間は、ホコリや食べこぼしが入りがち。クッションを外し、掃除機の隙間用ノズルで吸い取る。

・棚の上やカーテンレールなど

はたきの使用はNG! また、掃除機を使うと、排気でホコリが舞うので、ハンディモップを使って絡め取る。じつはスイッチパネルの上部なども意外にホコリがたまる落とし穴。